音痴とは何か?

   2017/07/27

スポンサーリンク

音痴とは何か?

こんにちは。ボイトレ教室のムラーラミュージックオフィス代表の宮島です。

音痴とは何か?

まずはじめに、みなさんがそれぞれに疑問を抱えている事に関しまして、今まで200名以上のトレーニング経験をしてきた自身データから総合的に見て判断できる事からお話したいと思います。

音痴はそもそも遺伝するのか?

小さい頃から母に私はこう言われてきました。

「あなたが音痴にならなかったのは、私がいつも子守唄を歌って聞かせたから。親が音痴だと、子供も音痴になっちゃう。ラッキーだね?」

そういわれました。

母曰く、

「自分は歌がうまいんだ」

という事を言いたかった様です。

当校の生徒さんも「親が音痴なので私も音痴なんです。」とか「私が音痴なせいで子供も音痴になってしまった。」という方は結構いらっしゃいました。ですが意外な事に実際のその方たちをレッスンしてみると全く音痴ではありませんでした。むしろ、音痴とはほど遠いものでした。

私が経験してきた事をふまえての結論は、

「親が音痴だからといって必ずしも音痴とは限らない」

「音楽やリズムなどに幼少の頃からきちんと触れることが大切」

幼少期にきちんとした「英語音」を聴いていた人には大人になってから英語をやり始めた私は敵わない!そう思っています。

「英語音」も「音楽音」も同じなのではないでしょうか?

スポンサーリンク

音痴って治らないのか?

この質問も良く受けます。

「音痴なんですが、治りますか?」

これを相談される方は、音痴である可能性は0%ですと断言出来ます。いわゆる、「音痴」の人は、100人いても7?8人程ではないでしょうか?

その場合の音痴の方は、まず「自分が音痴である」自覚0です。持論としては、音痴の型は3種類存在する。

1、音を合わせるための運動機能の音痴

いわゆる「運動音痴」という言葉がありますがおれと同じくして皆さんが普段言っている「音痴」というのは、ほぼほぼこの運動音痴の場合がほとんどです。

「声帯を働かせる筋力」

「リズムを再現するための瞬発力」

が少し欠乏しているのです。これは、上記の筋力を鍛える、瞬発力を鍛えることを繰り返し行う事でほとんどの場合解決できます。

2、感受性、空間認識欠乏の音痴

これは主に、幼少期に音楽に触れる機会、触れる環境があまりなく、さまざまな音というものに触れずに過ごしてしまった、という場合に多く見られると考えます。

もう少し説明をすると「音」という概念が小さい頃から環境にないのでそういったものに敏感でないというのがわかりやすいです。

英語も「聞けないからしゃべれない」という人と、「発音が出来ないから聞けない」という逆説を説く人といますが、この理屈で言うと後者のほうが正論なのかなという気もします。

あるセミナーで、「ウェルニッケ野」

ウェルニッケ野(ウェルニッケや、英: Wernicke’s area)は、ヒトの皮質の一部を形成する大脳の一部で、上側頭回の後部に位置する。知覚性言語中枢とも呼ばれ、他人の言語を理解するはたらきをする。ウェルニッケ野は聴覚野を囲むように存在し、シルヴィウス溝 (中でも側頭葉と頭頂葉が接する部分)に接する。ブロードマンの脳地図における22野にあたり、多くの人の場合、言語中枢は左半球に局在しているので、ウェルニッケ野は左半球に存在する。脳卒中時の中大脳動脈閉塞はこの領域の機能に影響を及ぼす。
ウェルニッケ野という名前はドイツの神経科学者で外科医のカール・ウェルニッケの名からつけられた。彼は1874年にこの領域の障害がウエルニッケ失語、または感覚性失語と呼ばれる特有の失語症を起こすことを発見した。.(wikipedia参照)

という大脳の言語中枢の部位が、過去に「自分が発したことのある音、リズム」であるか否かを「英語の単語を聞いたとき」に判断し、そういった「言葉」に関しては自分が後から 「再生」することが出来る。という話を聞いたことがあります。

「音楽音」に関する脳の部位は「言語中枢」に限らないとは思いますが、何らかの関連はあるような気がします。この件に関してはいつかもっと具体的に調べたいですね。

スポンサーリンク

3、実は、一番大変なのは、この1型と2型のミックス系

現在地が把握できていない=相対音感が皆無な状況でさらに 特に男性の場合は「裏声の作り方がわからない」などと、音域を広げる要素のある「声の出し方」が出来ず、ある一定の音域でしか自分の声を作ることが出来ない。という人の場合。この場合は、

「音感知のアンテナを上げる」

ことと、

「音域調節、リズム調節」

の各分野においての筋力をアップする事の両方を一度しなくてはならない。

今日のまとめ

今日お話させて頂いた事をまとめると、

1型は、克服をするのにそこまで労力は要らない

けれど、

2型の場合はその方の「感知」のアンテナに引っかかるスピードにより、

3型の場合はご本人とトレーナーのコミュニケーションレベルとトレーナーの能力によるもので、克服までにガッツと時間は要する。

という事です。

ご自分を「音痴だ」といっていらっしゃる方は、まず心配ないのではないでしょうか?
という言葉で〆ます。読んで頂いてありがとうございました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。