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ベルティングとは|裏声に逃げず力強い高音を出す歌唱テクニック

ベルティングとは、高音域でも裏声に逃げず地声の芯を保つ歌唱テクニックです。喉ではなく息の支えと共鳴で声を前に運ぶ考え方と、今日からできる練習方法を解説します。

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ベルティングとは|裏声に逃げず力強い高音を出す歌唱テクニック

ベルティングとは、高い音域でも裏声に逃げず、地声のような芯と力強さを保ったまま歌う歌唱テクニックのことです。単に大声で張り上げることとは違い、正しい息の支えと共鳴の使い方があってはじめて、喉を痛めずに実現できます。

ベルティングは「張り上げ」とは違う

ベルティングと聞くと、力いっぱい高音を張り上げるイメージを持たれがちですが、実際には正反対です。ベルティングは、喉を締めて無理やり音を押し出すのではなく、息の支え(呼吸のコントロール)と体全体の共鳴を使って、高い音域でも地声の密度を保つ技術です。

喉だけで頑張ろうとすると、すぐに疲れたり、声がかすれたり、最悪の場合は喉を痛めてしまいます。ベルティングは、喉の負担を分散させながら、聴感上は力強く聞こえる歌い方だと理解しておくと、練習の方向性を間違えずに済みます。

なぜベルティングは高い音でも力強く聞こえるのか

通常、高い音になるにつれて、声帯は薄く引き伸ばされ、地声から裏声へと移行していきます。この移行の中で、声帯の閉じをできるだけ保ちながら、お腹からの息の支えで声を前に押し出すことで、高い音域でも地声のような密度と迫力を維持できるのがベルティングです。

このとき重要なのが「喉で頑張らない」ことです。喉の力だけに頼ると、声帯や喉まわりの筋肉に大きな負担がかかります。代わりに、お腹の支え(横隔膜を使った呼吸のコントロール)と、体全体を使った響き(共鳴)で声を前に運ぶことで、喉への負担を減らしながら力強さを出します。

つまりベルティングは「喉の仕事」を減らして「体全体の仕事」を増やす技術。この配分の転換ができるようになると、高音でも疲れにくく、力強い歌声に近づいていきます。

今日からできる、ベルティングに近づく練習

1. お腹の支えを意識したロングトーン(1日3〜5分) 無理のない高さで「アー」と声を伸ばしながら、お腹に軽く手を当てて、息を出すときにお腹が自然にへこんでいく感覚を確認します。喉ではなく、お腹の支えで声を押し出すイメージをつかみます。

2. 中音域で「太い声」を保つ練習(1日3〜5分) 出しやすい高さで、地声の太さ・芯をできるだけ保ったまま声を伸ばします。喉に力を入れず、お腹の支えだけで太さを保てるかを確認しましょう。

3. 少しずつ音を上げて、太さが保てる限界を探る(1日3〜5分) 太さを保てる中音域から、半音ずつ音を上げていきます。どこかで喉に力が入り始めたら、それが今の限界地点です。無理に超えようとせず、その手前で太さを保つ練習を繰り返しましょう。

やってはいけないNG例:喉を締めて無理に音量・音程を上げる(張り上げになり喉を痛める)、いきなり高い音域から練習を始める(喉への負担が大きい)。ベルティングは段階的に体を慣らしていく技術なので、焦らず低い音域から積み上げてください。喉に痛みや違和感が続く場合は、無理をせず耳鼻咽喉科など専門医に相談してください。

参考動画

以下の動画が参考になります。

ベルティングの前段階、仕上げの練習

ベルティングは、地声と裏声のつなぎがすでにできている人が、次のステップとして目指す「仕上げ」の技術にあたります。まだつなぎ目に不安がある方は、先にそちらの土台を固めるのがおすすめです。→ ミックスはできるけど、もっと安定・強くしたい人へ|仕上げの練習

自分がどこまで太さを保てているか、確かめる方法

ベルティングの練習で難しいのは、「今、地声の太さを保てているか、実は喉で押しているだけか」を、歌っている本人には判断しづらいことです。自分の声は骨を伝わる響きも混じるため、実際より力強く(あるいは楽に)聞こえてしまいます。

練習を録音して、低い音域の声と高い音域の声を聴き比べてみてください。音色が急に細くなったり、逆に喉で押しているような硬さが出ていたりしないか確認できます。少しずつ、無理のない範囲で太さを保てる音域を広げていきましょう。

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