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歌うと鼻声になるのを直す方法|共鳴位置を前に集めるコツ

歌うと鼻声になるのは、声の響きが鼻の奥にこもりすぎていることが原因です。鼻をつまむセルフチェックと、響きを口の前方に集める4つの練習を解説します。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部
歌うと鼻声になるのを直す方法|共鳴位置を前に集めるコツ

歌うと鼻にかかった声になってしまうのは、多くの場合、声の響き(共鳴)が鼻の奥にこもりすぎていることが原因です。鼻詰まりのような病的なものではなく、発声時の共鳴位置を口の前方に集める練習で改善に近づけます。

鼻声になるのは、共鳴が鼻の奥にこもっているから

声は、声帯で作られた振動が、喉・口・鼻のさまざまな空間で響くことで、私たちが聞いている「声」になります。この響かせる場所のバランスが、鼻の奥(鼻腔の奥まった部分)に偏りすぎると、こもったような「鼻声」に聞こえます。

風邪や花粉症で鼻が詰まっているときの鼻声とは別で、鼻が通っているのに歌うと鼻声になる場合は、発声時の口の開け方や、喉の奥の使い方のクセが関係していることがほとんどです。たとえば、口をあまり開けずに歌う、舌の奥が持ち上がって喉の通り道が狭くなっている、といった状態だと、声の響きが鼻の奥に逃げやすくなります。

今日からできる、共鳴位置を前に集める練習

1. 鼻をつまんでチェックする(30秒) 「アー」と声を伸ばしながら、指で軽く鼻をつまんでみてください。声質が大きく変わる(こもって聞こえなくなる)なら、響きが鼻の奥に偏っているサインです。鼻をつまんでも声質がほぼ変わらないのが、鼻声が改善した目安になります。

2. 「ナ行」で響きの通り道を覚える(1日3〜5分) 「ナー、ナー」と発音してみましょう。ナ行はもともと鼻に軽く響く音なので、「軽い鼻の響き」と「こもった鼻声」の境目を体感しやすい練習音です。鼻先の軽い振動は感じつつ、こもった感じにならない一番良いバランスを探ります。

3. 口を大きく開けて「マ」「バ」行で響きを前に出す(1日3〜5分) 「マー」「バー」と、唇をしっかり使う音で発声します。口先・唇の振動に響きが集まる感覚を意識してください。口の中の奥ではなく、顔の前面(口先や鼻の付け根のあたり)で声が響いている感覚がつかめれば、こもりが減っていきます。

4. 母音「ア」「エ」をはっきり開けて歌う(1日3〜5分) 歌うときに口の開け方が小さいと、響きが奥にこもりやすくなります。鏡を見ながら、普段より少し大きめに口を開けて母音を発音する練習をしてみましょう。

やってはいけないNG例:喉の奥を無理に締めて響きを変えようとする(力みの原因)、鼻をつまんだまま歌おうとする(あくまでチェック用)。喉や鼻に痛み・強い違和感がある場合は、練習を中止し、耳鼻咽喉科などの専門医に相談してください。

鼻腔共鳴との違い

「鼻に響かせる」と聞くと、次に紹介する鼻腔共鳴と混同されがちですが、目的が逆になります。鼻腔共鳴は、声に軽やかさや通りやすさを足すために、あえて響きの一部を鼻に集める技術です。一方、この記事の「鼻声を直す」は、響きが鼻に偏りすぎている状態を、口の前方寄りに戻すための練習です。目指すバランスの方向が異なるので、自分がどちらに近いか意識して練習を選んでみてください。→ 鼻腔共鳴のやり方|響く声を出すコツと練習方法

参考動画

以下の動画が参考になります。

自分の声、こもって聞こえていないか確かめる

鼻声かどうかは、自分の耳では判断しにくいものです。自分の声は骨を伝わる響きも混じって聞こえるため、外に出ている実際の声よりも、こもって(あるいはクリアに)聞こえてしまうことがあります。

練習を録音して、鼻をつまんだときの音と、つままないときの音を聴き比べてみてください。差が小さくなっているほど、響きが前に集まってきているサインです。焦らず、母音の練習から少しずつ響きの位置を変えていきましょう。

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