発声・ボイトレ基礎

ロングトーンとは?やり方と、伸びない・揺れる原因4タイプの直し方

ロングトーンとは、同じ音を一定の音量・音程で長く伸ばす発声練習。息の支え・音程の安定・声量のコントロールを同時に鍛えられます。基本のやり方と、安定しないときの原因別の直し方を解説します。

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ロングトーンとは?やり方と、伸びない・揺れる原因4タイプの直し方

ロングトーンとは、同じ音を一定の音量・音程で長く伸ばす発声練習のこと。息の支え・音程の安定・声量のコントロールを同時に鍛えられる、ボイトレの基礎中の基礎です。長く伸ばすこと自体が目的ではなく、最初から最後まで音が揺れない・音量が落ちない状態を保つのがゴール。やり方と長く安定させるコツを解説します。

ロングトーンとは?何のためにやるのか

ロングトーンとは、1つの音を、できるだけ長く・まっすぐ・同じ音量で伸ばし続ける練習です。「あー」と1音を伸ばすだけのシンプルな練習ですが、次の3つを同時に鍛えられます。

  • 息の支え:長く伸ばすには、息を少しずつ効率よく使う必要がある
  • 音程の安定:伸ばしている間に音が揺れないか(ピッチのブレ)がわかる
  • 声量のコントロール:尻すぼみにならず、最後まで同じ音量を保てるか

「長さ」だけを競う練習ではありません。10秒でも、まっすぐ安定して伸ばせるほうが、20秒揺れながら伸ばすより価値があります。

なお、カラオケで歌っているときに意図せず声が細かく揺れる・震えると感じる人は、ロングトーンが安定しないことが原因のことがあります。→ カラオケで声が震える原因|緊張以外の理由と直し方

ロングトーンのやり方|基本の手順

  1. 楽な高さの音を選ぶ:無理のない、自分にとって出しやすい音程から始めます。
  2. お腹から息を吸う:腹式呼吸で、肩を上げずにお腹をふくらませて息を吸います。→ 腹式呼吸で歌う方法|歌が変わる息の使い方と自宅練習
  3. 「あー」と、一定の音量で伸ばす:出だしで強く出しすぎず、最後まで同じ音量・同じ音程を保つイメージ。
  4. 息が切れる少し手前で止める:無理に絞り出さず、余裕を持って終える。
  5. 秒数より「まっすぐさ」をチェック:録音して聴き返し、音程や音量が揺れていないか確認します。

慣れてきたら、母音を「あ→い→う→え→お」と変えたり、音の高さを変えたりして、いろいろな条件でまっすぐ伸ばせるか試してみましょう。

ロングトーンが安定しない原因と直し方

ロングトーンをやってみて、次のような症状が出る場合は原因が分かれます。

  • 音量がだんだん小さくなる → 息の量を配分できていない。最初に息を使いすぎている可能性があります。最初は「少し物足りない」くらいの音量から始めると、最後まで持ちやすくなります。
  • 音程が揺れる・下がっていく → 息の支えが不足しているか、喉に余計な力が入っています。腹式呼吸で息を安定させる練習を先にすると効果的です。
  • すぐに息が切れる → 息の吐き方が速すぎます。細く長く吐く感覚をつかむには、ろうそくの炎を揺らさないように長く息を吹きかけるイメージが役立ちます。
  • 喉が疲れる・痛くなる → 力んで声を張っているサインです。音量を落として、まず楽に伸ばせる強さから練習し直しましょう。

ロングトーンの応用|ビブラートやフレーズにつなげる

ロングトーンで「まっすぐ伸ばす」感覚が身につくと、次のステップに応用できます。

  • ビブラート:まっすぐ伸ばせるようになってから、意図的に音を揺らす練習に進むと自然にかかりやすくなります。→ ビブラートの出し方|自然に揺らすコツと練習方法
  • フレーズの伸ばしどころ:歌の中でロングトーンが安定していると、サビの伸ばす箇所などで説得力のある歌唱になります。スピッツ草野マサムネさんのストレートトーンの歌い方は、この応用の分かりやすい例です。

そして、ロングトーンがもっとも試されるジャンルがバラードです。テンポが遅く、音を長く伸ばす箇所が続くため、息の支えのわずかな緩みや音程のブレがそのまま聴き手に届いてしまいます。練習で作ったまっすぐな声を実際の曲で試す場としては最適なので、バラードの歌い方と組み合わせてみてください。

ビブラートの練習に進むときは、ロングトーンが伸ばしやすい曲を選ぶと、この記事の練習と地続きに取り組めます。→ ビブラートの練習曲|音域つきおすすめとタイプ別の選び方

毎日少しずつ、記録しながら続ける

ロングトーンは地味な練習なので、「今日は何秒、どれくらいまっすぐ伸ばせたか」を録音して記録すると続けやすくなります。同じ条件(同じ音の高さ・同じ時間帯)で定期的に試すと、自分の成長が見えやすくなります。

ただし、録音を聴き返して「揺れているかどうか」を自分だけで正確に判断するのは意外と難しいものです。自分の声は骨を伝わって聞こえるため、実際より安定しているように感じてしまうことがあります。

歌の練習アプリ「ボイとれ!」は、録音した声を症状別に診断し、音程が不安定・声量が続かないといったクセを見つけて、それに合った練習メニューを組んでくれます。ロングトーンだけを漠然と続けるより、自分の弱点に合わせて練習を組み立てるほうが、上達への近道になります。まずは自分の声のタイプを知るところから始めてみてください。

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