あなたはまだ早口言葉で滑舌を治していますか?
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こんにちは。ボイトレ教室のムラーラミュージックオフィス代表の宮島です(@speechvo)
今日は、「滑舌を治したい」というお悩みの方への朗報です。
当校にも「声優事務所に所属したのだけれど、マネージャーから滑舌を治す様に言われた」
という方のお問い合わせが来ます。
実際に来校している方に、
「滑舌は養成所でやらなかったのですか?」
と尋ねるとだいだい同じような答えが返ってきます。
「滑舌は、あめんぼ赤いなとか、外郎売りをやったのでかなりやったはずです」
と。中には、自分自身で早口言葉などを使用してのトレーニングで鍛え上げた!という人も。
では何故、それでも「滑舌は治らないのか??」
そもそも根治治療の必要な問題??
みなさんは、「タングスラスト」という言葉をご存知ですか?直訳すると 「舌 癖 」です。
そもそも「舌」というのは、本来あるべき 「位置」が存在します。そこに、停泊させて休ませることが必要な場所 という意味です。
人間は、一日平均約1000回唾を飲み込む動作をしています。
こちらをご覧ください。
ちょっとグロテスクな絵図ですが、首、顎周りの筋肉と「舌」の絵図です。
舌は、この図で見るとすぐにわかるように、顎の中心で浮いています。
この絵で見ると、ほかの筋肉部位と色が違っていますが
「本来は、筋肉の集合体=筋肉のかたまり」です。
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そして、何より万能で単独で動かすことのできる唯一の筋肉と言われています。ということは、何よりも自由度が高い筋肉という事。
舌は、常に正しい位置にあり、正しい向きで動かす必要がある。
そういえば、思い出したのですが 私がまだボイストレーナーになりたての時。
常に、口を開いてしまう大人の生徒さんがいました。
女性の方で、或る日
「私 歯の矯正をすることになりました」
と言ってきたのです。でもまた2週間後
「やっぱり矯正がすぐに出来なくなりました」
と言うのです。
「どうしたのですか?」
と尋ねると、
「実は私、舌の動きがおかしいらしいのです。なので、舌のトレーニングに通うことになりました」
という事でした。
内容を聞くと、舌の先に糸をくくりつけて前に引っ張ったりして舌の動きの気道を矯正するというものでした。
もう一度、下の絵を見てください。
黄色で色塗りをしてある場所ですが、この場所が 「スポット」です。。
上あごの歯より少し手前で、ドリアを食べるとやけどをする、あの部分です。
舌は、唾を飲む瞬間常にそこにいられるのが正常で、上や下の前歯を押し出したりするような癖の動きをタング スラスト(舌癖)と言います。
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舌癖がなぜよくないのか、と言うと 幼少期にそのような癖でいる場合舌が歯を押す力は相当なもので、歯並びの変形につながること、そして、そのあと矯正等を行う時にはやはりその舌癖をまず治す必要があるほどのものである事が言われています。
もう一度、復習すると人間は1日に約1000回唾を飲み込む動きをしています。
その度に癖のある動きをすると様々な部分に影響をするのです。
実はムラーラではこの「スポット位置」を使って逆にトレーニングをしています。
先ほどの絵です。
- スポットに舌の先を充てる
- 歯を閉じる
- 唇の上下を開く
- そのまま 「カ カ カ カ」「サ サ サ サ」と発音する。
- その際に、閉じている歯の隙間、奥の顎、頭がい骨の後ろ中心部分
の3点から息を破裂させるイメージ。
そのあと、
- 「カ サ カ サ」と交互に発音
- K S行のほかの発音でもトレーニング
- 歯、唇 舌の位置を開放する
- スポットの真下に舌の停泊所を定め、息を破裂させるトレーニング
等を行うことによりそれまでよりも、顎全体を使うことなく舌のみの筋力で発音がしやすくなります。舌の位置を確立することにより舌そのものの筋力を鍛えていくのです。
また、最近では「頭の傾き」にも着目し、特に頭板状筋は頭の傾きにかなり大きな関わりがあり、「頭の中に浮いている脳」というのはその傾きを本来の位置と認識してしまう事から、
- 鏡にセンターラインを引く
- 鼻筋をセンターラインに合わせる
- 2で見たときの自分の頭の位置を把握する。
- 3で傾きを覚えた場合、逆に頭の位置をまっすぐにし、鼻筋の位置を固定するラインを引く
などをして頭の傾きも矯正します。
頭、舌、顎(顎の傾きは前回のブログにも書きました=骨格論をご覧ください)
の3点の傾きを治すことにより、ただ何となく早口言葉で滑舌を治すのではなく、外科的な治療の前に
自分でもできる矯正術で 矯正していく方法を考えてみました。
ラ行とダ行が混同する、サ行タ行が言えないなど、ご自身で何らかの自覚がある場合
上に示したようなトレーニングを行ってみてください。
何らかの変化はあるはずです。
あなたはまだ早口言葉で滑舌を治していますか??
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