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地声ミックスと裏声ミックスの違い|声の太さで見分ける2つのタイプ

地声ミックスと裏声ミックスは、地声と裏声を混ぜる配分の違いです。力強い地声寄りか、軽やかな裏声寄りか、それぞれの特徴と練習方法を解説します。

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地声ミックスと裏声ミックスの違い|声の太さで見分ける2つのタイプ

地声ミックスと裏声ミックスは、どちらも地声と裏声を混ぜて高音を出す「ミックスボイス」の中の、声の太さによる分類です。地声寄りで力強く聞こえるものが地声ミックス、裏声寄りで軽やかに聞こえるものが裏声ミックスと呼ばれます。どちらが正解ということはなく、曲や表現したい雰囲気によって使い分けるものです。

地声ミックスと裏声ミックス、何が違うのか

ミックスボイスとは、地声と裏声を混ぜて、境目なく高い音まで出せる声のことです。この「混ぜる配分」が地声寄りか裏声寄りかで、聞こえ方が変わります。

地声ミックスは、地声の成分を多めに残したミックスボイスです。声帯がしっかり閉じている時間が長く、力強く芯のある高音になります。ロックやパワフルなバラードのサビなど、迫力を出したい場面に向いています。

裏声ミックスは、裏声の成分を多めに残したミックスボイスです。声帯が薄く伸びている時間が長く、軽やかで抜けの良い高音になります。ポップスの繊細な高音や、やわらかい表現をしたい場面に向いています。

どちらも「地声と裏声をつなげる」という基本の技術は共通していて、そこからどちらの成分を多めに残すかという配分の違いにすぎません。

なぜこの違いが生まれるのか

高い音を出すとき、声帯は地声の状態(厚く、しっかり閉じている)から、裏声の状態(薄く、伸びている)へと徐々に移行していきます。地声ミックスは、この移行の途中でも地声寄りの厚みと閉じ方をなるべく保とうとする発声です。声帯がしっかり閉じている分、芯が強く聞こえます。

裏声ミックスは逆に、移行を裏声寄りまで進めつつ、裏声だけにならない程度の芯を残す発声です。声帯の閉じが弱めな分、軽さや透明感が出ます。

どちらも喉の締め付けで無理やり作るものではなく、声帯の閉じ方の「配分」の話です。力任せに地声を張り上げて高音に届かせるのは、地声ミックスとは別物(張り上げ)なので注意してください。

自分はどちらのタイプに向いているか

好きな曲や、出したい雰囲気によって、目指す配分は変わります。

  • 力強く、迫力のある高音を出したい → 地声ミックス寄りを練習する
  • 軽やかで、抜けの良い高音を出したい → 裏声ミックス寄りを練習する
  • どちらも今はまだ不安定 → まず地声と裏声のつなぎ目をなめらかにする基礎から

いずれの場合も、まずは地声と裏声がなめらかにつながる感覚をつかむことが土台になります。→ ミックスボイスの出し方|地声のまま高音を楽に出す練習方法

今日からできる、配分を調整する練習

1. オクターブで地声寄りにつなぐ(1日3〜5回) 低い「ア」から1オクターブ上へ、地声の厚みをできるだけ保ったまま跳びます。上の音でも喉を締めず、力を抜きつつ芯を残すイメージです。

2. オクターブで裏声寄りにつなぐ(1日3〜5回) 同じくオクターブを跳びますが、今度は上の音を裏声寄りの軽さで出します。地声の厚みを少し手放して、抜ける感覚を優先します。

3. 同じフレーズを両方の配分で歌い比べる(1日3〜5分) 好きな曲のワンフレーズを、地声ミックス寄りと裏声ミックス寄りの両方で歌ってみましょう。聞こえ方の違いを体感しながら、曲に合う方を選べるようになります。

やってはいけないNG例:地声ミックスを目指して喉を締めて叫ぶ(張り上げになり喉を痛める)、裏声ミックスを目指して力を抜きすぎて裏声に完全に逃げる(つながりが切れる)。喉に痛みや違和感が出たら無理をせず休み、続く場合は耳鼻咽喉科など専門医に相談してください。

参考動画

以下の動画が参考になります。

自分の配分は、聴かないと分からない

地声ミックスと裏声ミックスのどちらに寄っているかは、歌っている本人には判断しづらいものです。自分の声は骨を伝わる響きも混じるため、実際より地声寄り(あるいは裏声寄り)に聞こえてしまうことがあります。

録音して聴き返すと、「思ったより軽い声だった」「意外と力強かった」といった、自分では気づきにくい配分のクセが見えてきます。地声と裏声のつなぎ目がまだ不安定だと感じる方は、まず声のクセを診断するところから始めてみましょう。→ あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】

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