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あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】

歌が苦手なのは才能ではなく「声のクセ」。張り上げ・裏返り・息っぽい・つながった声の4タイプをセルフ診断チェックで見分け、タイプ別に直し方の入り口を案内します。自分のクセは録音して客観視するのが近道です。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部
あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】

歌がなかなか上手くならないのは、才能のせいではありません。多くの場合、原因は「声のクセ」——高い声になると喉を締めてしまう、決まった場所で急に裏返る、といったいつも同じパターン(症状)です。そしてクセのタイプが違えば、直し方も変わります。この記事では、よくある4つのタイプをセルフ診断できるチェックリストでご案内します。まずは「自分の声はどれに近いか」を知ることから始めましょう。ここが分かると、やみくもな練習から一歩抜け出せます。

歌が苦手なのは「才能」ではなく「声のクセ」

結論から言うと、歌の悩みの多くは生まれつきの才能ではなく、あとから変えられる「声の使い方のクセ」で説明できます。「高い声が出ない」「サビで苦しくなる」という悩みも、その中身は人によってバラバラです。喉を締めすぎている人もいれば、逆に力が抜けすぎて声がスカスカになっている人もいます。

大事なのは、悩みを「才能がない」とひとくくりにしないことです。同じ「高音が苦手」でも、原因(クセ)が違えば、やるべき練習は正反対になることさえあります。締めすぎている人が「もっと声を出そう」とさらに力めば悪化しますし、逆に力が足りない人が「力を抜こう」とすればますます弱くなります。市販の練習法を試しても効果を感じにくいのは、多くの場合、自分のクセに合っていない練習を選んでいるからです。だからまず、自分のクセがどのタイプかを見分ける。それが遠回りに見えて、いちばんの近道です。

なお、練習中に喉が痛い、声がかすれて戻らないといったときは、無理をせず休んでください。症状が続く場合は耳鼻咽喉科などの専門医に相談しましょう。

セルフ診断:あなたはどのタイプ?

まずは4つのタイプのチェックリストです。当てはまる項目が多いものが、あなたの声のクセに近いタイプです。複数にまたがる人も珍しくありません。その場合は、当てはまりが最も多いものを入り口にすればOKです。正直にチェックするほど、あとで選ぶ練習が合いやすくなります。実際に少し歌ってみて、体の感覚を思い出しながら見ていきましょう。

タイプ①:高い声で喉が締まる「張り上げ・力み」

  • サビの高いところで、喉がギュッと締まって苦しい
  • 高い声を出すと、顔・首・肩に力が入る
  • 大きい声は出るが、少し歌うと喉が疲れる・かれる
  • 力いっぱい出さないと、高い音に届かない気がする

タイプ②:決まった場所で急に「裏返る」

  • ある音を境に、急に「ヒュッ」と軽い声に切り替わってしまう
  • 地声(普段しゃべる声)と裏声(高く軽い声)のつなぎ目で引っくり返る
  • サビの入りで「裏返らないかな」と毎回不安になる
  • 低いところは出るのに、真ん中あたりで急に不安定になる

タイプ③:声が弱い・息っぽくて「芯が出ない」

  • そもそも声が小さく、マイクなしだと埋もれてしまう
  • 息が多くもれて、はっきりした芯のある声が出ない
  • 高い声は裏声なら出るが、頼りなくフワッとしている
  • 音を長く伸ばす(ロングトーン)と、途中でしぼんでしまう

タイプ④:一通り歌えるが「あと一歩」安定しない

  • だいたい歌えるが、もう少し安定感や伸びがほしい
  • 日によって声の調子にムラがある
  • 低いところと高いところで声の太さがそろわず、段差を感じる
  • 高音は出るが、力強くまっすぐ伸ばす余裕はまだ足りない

なぜタイプで練習が変わるのか

理由は、声を作る仕組みにあります。声は、喉の奥にある声帯(声を作る2枚の小さなヒダ)が閉じて振動することで生まれます。低い声では声帯を厚めにしっかり閉じ、高い声では薄く引き伸ばして使います。この「厚みの切り替え」がうまくいかないと、決まった不具合が起こります。

締めて頑張りすぎると①の張り上げに、逆に薄い声へ一気に離れてしまうと②の裏返りに、閉じる力が弱いと③の息っぽさになります。④は、この切り替えがだいたいできていて、あとは安定と力強さを整える段階です。イメージとしては、自転車のギアの切り替えに似ています。低いギア(厚い声)から高いギア(薄い声)へ、ガタンと段差なく変えられるかどうか。ここがなめらかな人ほど、無理なく高い声まで届きます。

つまり、①の人は「力を抜く」方向、②の人は「つなぎ目をなめらかにする」方向、と進む向きが逆になります。だから、自分のタイプに合った練習を選ぶことが大切なのです。共通の準備運動としては、唇を軽く「プルルル」と震わせるリップロールがおすすめです。喉に力を入れずに声を出す感覚をつかめます。いきなり本気で高音を張るのはNG。まずは軽い音量から始めましょう。

タイプ別・直し方の入り口

ここからは、タイプごとの直し方の要点です。それぞれ詳しい練習手順とお手本音源は、個別の記事にまとめています。自分に近いものから読んでみてください。

ボイとれ!では、この4タイプそれぞれに専用のレッスンを用意しています。たとえば力みタイプなら「まず力を抜くやさしい発声から入り、慣れたら少しずつ高さを足す」という順番で、お手本音源に合わせて一段ずつ積めるようになっています。自己流でいきなり難しい練習に飛ばず、やさしい段から順に踏んでいけるのが安心です。

動画でも確認してみましょう

文字だけだと分かりにくい声のタイプと発声は、実際の映像を見ると感覚をつかみやすくなります。(下は参考になる解説動画です)

自分のタイプは、自分では意外と分かりにくい

最後に大切なこと。実は、自分の声のタイプは自分の耳では正確に判断しにくいものです。歌っている本人の耳には、自分の声が骨を伝わって少し低く・違って聞こえるからです。「締まっているのか」「裏返っているのか」「息っぽいのか」は、頭の中の感覚だけでは見分けづらいのです。

そこで役立つのが、録音して客観的に聴き返すことです。スマホでサビのワンフレーズだけ録って聴き返すだけでも、自分のクセがぐっと見えやすくなります。ボイとれ!なら録音を残して前回と聴き比べたり、声のクセを見極める仕組みも使えます。まずは今日、ひとフレーズ録ってみる。それが、自分のタイプを知る確実な第一歩です。

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