ミックスボイス・高音

裏声の練習曲4選【音域つき】First Love・ドライフラワー・白日など最高音つきで比較

裏声の練習曲を、実際の音域データとともに紹介。「First Love」「ドライフラワー」「白日」「マリーゴールド」など具体的な曲名と、タイプ別の選び方を解説します。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部
裏声の練習曲4選【音域つき】First Love・ドライフラワー・白日など最高音つきで比較

裏声の練習曲は、有名な曲を丸暗記するより「自分の裏声がどこでつまずいているか」に合っているかで選ぶほうが上達が早くなります。この記事では、実際に裏声を多く使う代表曲を音域データつきで紹介したうえで、練習曲を選ぶときに見るべき観点も解説します。

まず知っておきたい、代表的な練習曲と音域

「裏声の練習曲」としてよく挙げられる曲を、実際の音域(最低音・最高音)とともに紹介します。

曲名アーティスト音域の目安練習になるポイント
First Love宇多田ヒカルE3〜地声最高音D#5(裏声最高音F5)Aメロの低さからサビにかけて、地声と裏声の両方を使い分ける練習になる
ドライフラワー優里G3〜地声最高音A4(裏声最高音C5)サビ終盤の裏声最高音C5に向けて、地声から裏声へ抜けていく感覚がつかみやすい
白日King GnuA#2〜地声最高音B4(裏声最高音F#5)井口理パートの裏声が随所に登場し、ウィスパー気味の裏声から芯のある裏声まで幅広く練習できる
マリーゴールドあいみょんF#3〜B4音域自体は広すぎないが、フレーズの端々で軽く裏声に抜ける感覚を掴みやすい

これらの曲に共通するのは、地声だけで押し切るのではなく、どこかで裏声に「抜ける」瞬間があるという点です。原曲キーがきつい場合は、まずキーを下げて同じフレーズの感覚だけをつかむところから始めても構いません。

歌い手ごとの裏声の使い方まで踏み込みたい場合は、「ドライフラワー」なら 優里の歌い方の特徴|「ドライフラワー」がなりと裏声切り替え、「白日」なら King Gnu(井口理)の歌い方の特徴|「白日」で聴くウィスパーボイスとちりめんビブラート が参考になります。「First Love」を練習曲にする場合の原曲キーで歌えるかの判断や、サビの裏声への受け渡しの難所は「First Love」の音域とキーの目安で1曲まるごと解説しています。

曲名を丸暗記するより「選ぶ観点」を持つほうが伸びる

上の表の曲が合わなくても心配いりません。大切なのは、曲名そのものよりも「その曲がどんな裏声の使い方を要求してくるか」を見る目を持つことです。同じ「裏声が出てくる曲」でも、地声からふわっと抜けるように移行する曲もあれば、いきなり高い裏声から入る曲、裏声だけで長く伸ばす曲もあり、鍛えられる部分がまったく違うからです。

練習曲を選ぶ3つの観点

1. 地声から裏声への「抜け」がゆるやかな曲か

裏声の練習になる曲は、地声の高さから少しずつ裏声に移っていくフレーズがある曲です。いきなり高い裏声から始まる曲は、最初のうちは喉に力が入りやすく、裏声そのものの感覚をつかみにくくなります。まずはAメロやBメロで地声から裏声へゆるやかに移行する箇所がある曲を選ぶと、抜ける感覚をつかみやすくなります。

2. 裏声を伸ばす箇所があるか

裏声のワンフレーズだけで終わる曲より、裏声のまま音を1〜2拍以上伸ばす箇所がある曲のほうが練習になります。一瞬だけ裏声を使う曲は勢いでごまかせてしまいがちですが、伸ばす箇所があると、その一音でずっと同じ声の状態を保つ練習になり、かすれや息漏れに気づきやすくなります。

3. 原曲キーのまま、無理なく歌えるキーの曲か

原曲キーが高すぎる曲を「頑張って」裏声で出そうとするのは、練習ではなく我慢大会になりがちです。カラオケのキー変更機能を使い、今の自分が力まず出せる高さまで下げたうえで、そこから少しずつキーを上げていくほうが、着実に裏声の音域を広げられます。

タイプ別|つまずきに合わせた練習曲の探し方

同じ「裏声の練習」でも、あなたがどこでつまずいているかによって、選ぶべき曲の性質は変わります。自分の症状に近いものを確認してみてください。

裏声がかすれる・弱い・通らない人

かすれや息っぽさが気になる人は、裏声のロングトーンがはっきり聴こえる曲(上の表なら「マリーゴールド」のような軽やかな曲)を選び、一音の芯がどれくらい保てるかを確認する練習が向いています。曲選びの前に、まず芯のある声の感覚をつかんでおくと、どんな曲を選んでも通る裏声になりやすくなります。→ 声が息っぽい・弱い・通らない人へ|芯のある声を出す練習

サビで声が裏返る・換声点でひっくり返る人

裏返りグセがある人には、地声から裏声へ段階的に音が上がっていく曲が向いています。「白日」のような急な跳躍(低い音から一気に高い音へ飛ぶメロディ)が多い曲は、まだ早い段階では裏返りを誘発しやすいので避け、階段状に音が上がる曲から慣らすのがおすすめです(「白日」の裏声の使い方そのものは King Gnu(井口理)の歌い方の特徴 で解説しています)。→ 地声から裏声で裏返る・換声点でひっくり返る人へ|つなぎ目をなめらかにする練習

裏声の出し方の基本から知りたい人

そもそも裏声の出し方自体に自信がない人は、曲を選ぶ前に、力を抜いて裏声を出す感覚を先につかんでおくのがおすすめです。→ 裏声の出し方|きれいで芯のある裏声を出すコツと練習

お手本を聴いてみましょう

裏声から地声へのつなぎ目を鍛える練習の一例として、オクターブでつなぐお手本を聴いてみましょう。

男性の声:

King Gnu「白日」の裏声パートを聴いてみる

練習曲選びより先に、自分のタイプを知る

ここまで具体的な曲と選び方のポイントを紹介しましたが、「自分の裏声がどこでつまずいているか」を正確に判断するのは、実は独学だといちばん難しいところです。かすれているのか、力んでいるのか、裏返っているのか——歌っている本人には、骨を伝わる音も混じって聞こえるため、実際の声の状態を正確に把握しづらいのです。

歌の練習アプリ「ボイとれ!」では、録音した声を症状別に診断し、そのタイプに合わせた練習メニューを組んでくれます。自分のつまずきポイントが分かれば、練習曲もおのずと「今の自分に必要な曲」に絞り込めるようになります。曲探しに迷ったときこそ、まず自分の声のクセを知るところから始めてみてください。→ あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】

#裏声#裏声 練習曲#練習曲#換声点#裏声の出し方#独学ボイトレ#ボイストレーニング

関連する記事

音域を広げる方法【男性】頭打ちの正体は換声点|詰まり方3タイプ別の練習手順
ミックスボイス・高音

音域を広げる方法【男性】頭打ちの正体は換声点|詰まり方3タイプ別の練習手順

男性の音域が頭打ちになるのは才能ではなく、換声点の扱い方でつまずいているから。しかも詰まり方は「張り上げ型・裏返り型・息っぽい型」の3タイプで、やるべき練習は正反対です。タイプ別の練習手順を回数つきで、逆効果になる練習と低音側の伸ばし方まで解説します。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部
ヘッドボイスとは?ファルセット(裏声)との違いと出し方・出ないときの原因
ミックスボイス・高音

ヘッドボイスとは?ファルセット(裏声)との違いと出し方・出ないときの原因

ヘッドボイスとは、声帯を閉じたまま鳴らす芯のある高音のこと。息が多く漏れるファルセット(裏声)との違いを、聴き分け方と出したときの体感の両面から整理し、4ステップの出し方・NG例・出ないときの原因の切り分けまで解説します。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部
【プレスリリース】ボイトレアプリ「ボイとれ!」が声の"症状別診断"で独学の新習慣を提案|iOS・Androidで提供開始
ミックスボイス・高音

【プレスリリース】ボイトレアプリ「ボイとれ!」が声の"症状別診断"で独学の新習慣を提案|iOS・Androidで提供開始

ボイトレアプリ「ボイとれ!」は、録音した声を「張り上げ・裏返り・息っぽい・つながった声」の4タイプに診断し、弱点に合わせた専用レッスンとお手本音声で独学の上達を伴走します。カラオケ採点では上達せず、教室は高くて通えない——その間を埋める「独学の伴走者」として、iOS/Androidで提供中です。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部