カラオケで声が震える原因|緊張以外の理由と直し方
カラオケで声が震えるのは緊張だけが原因とは限りません。声の支えが足りない・力みすぎているといった発声面の原因と、意図しない震えを抑える練習方法を解説します。

カラオケで声が震えるのは、緊張だけが原因とは限りません。歌っている最中に意図せず声が揺れてしまうのは、息の支えが足りない、あるいは逆に力が入りすぎている、といった発声面のクセが原因のことも多くあります。この記事では、緊張以外の原因に焦点を当て、それぞれの直し方を解説します。
声が震えるのは、緊張だけが原因ではない
人前で歌う緊張で声が震える経験がある人は多いはずです。ただ、緊張していないはずの一人カラオケや自宅練習でも声が震えるなら、原因は別にあります。カラオケで声が震える原因は、大きく次の2タイプに分かれます。
- 息の支えが足りず、声が安定して伸ばせない(意図しない小刻みな震え)
- 喉や体に力が入りすぎて、声がこわばりながら揺れる(力みによる震え)
緊張による震えについてはカラオケで緊張して歌えない原因と直し方|喉が締まる・声が震える理由で詳しく解説しているので、本番の緊張が主な原因だと感じる人はそちらもあわせて参考にしてください。この記事では、緊張とは別の、発声そのものが原因で起きる震えを扱います。
原因①:息の支えが足りず、声が揺れる
ロングトーン(音を長く伸ばす部分)で声が細かく揺れてしまうのは、多くの場合、お腹からの息の支えが足りていないことが原因です。息の量や圧力が安定していないと、声帯(せいたい)を震わせる力にムラが出て、その結果、声そのものが小刻みに揺れて聞こえます。
これは体力的な問題というより、腹式呼吸で息を一定に送り出す感覚がまだ身についていないことが多いです。対処法は、お腹から均一に息を送る練習を積むこと。詳しい手順は腹式呼吸で歌う方法|歌が変わる息の使い方と自宅練習で解説しています。
自宅でできる簡単なチェックとしては、「あー」と一定の音量・高さで10秒伸ばしてみて、後半にかけて声が揺れたり弱くなったりしないかを確認する方法があります。揺れが大きいほど、息の支えを鍛える余地があるサインです。
原因②:喉や体に力が入りすぎて、声がこわばる
反対に、力みすぎることでも声は震えます。高い声や大きい声を出そうとして喉や首、肩に余計な力が入ると、声帯の動きがぎこちなくなり、なめらかに伸ばせず震えたような音になります。
このタイプは、ロングトーンの後半でどんどん喉が締まっていく感覚があるのが特徴です。息の支えが原因の震えとは逆に、力を抜く方向の練習が必要になります。詳しくは高音で喉が締まる・張り上げてしまう人へ|脱力して高音を出す練習を参考にしてください。
ロングトーンを安定させる練習
意図しない震えを減らすには、音を長く安定して伸ばす「ロングトーン」の練習が効果的です。
- 出しやすい高さで「あー」を10秒伸ばす:音量・高さを変えずに、まっすぐ伸ばすことを意識します。
- 息の量を一定に保つ:息を出し切ってしまわないよう、お腹で軽く支えながら、最後まで均一な息の量を保ちます。
- 録音して聴き返す:伸ばしている最中に音量や高さが揺れていないか、後半で声が細くなっていないかを確認します。
NG例として、震えを止めようと喉に力を入れて固定しようとすると、かえって別の力みが生まれ、こわばった震えに変わってしまいます。震えを「止める」のではなく、息の支えで「揺れないように運ぶ」意識が近道です。より詳しい手順はロングトーンのやり方|声を安定して長く伸ばす練習方法で解説しています。
ビブラートとの違い
意図的に声を揺らす表現である「ビブラート」と、意図しない「震え」は別のものです。ビブラートは自分でコントロールしてかけるもので、震えは自分の意図に反して起きています。ロングトーンが安定して伸ばせるようになってはじめて、その上にビブラートのような表現をコントロールして乗せられるようになります。焦って表現を練習する前に、まずまっすぐ安定して声を伸ばせることを目指しましょう。
参考動画
以下の動画が参考になります。
自分がどちらのタイプか、録音で確かめる
声が震える原因が「息の支え不足」なのか「力み」なのか、自分の耳だけで正確に判断するのは意外と難しいものです。歌っている最中の自分の声は、体の中を通って聞こえるため、実際にどう震えているかが分かりにくいからです。
だからこそ、スマホのボイスメモでかまわないので、ロングトーンの練習を録音して聴き返してみてください。「後半にかけて声が弱くなっている」「途中から喉が締まっていく感じがする」といった自分のクセが、外から聴くとはっきり見えてきます。
自分の声のクセを見極める部分は、耳だけだと判断が難しいものです。ボイとれのようなアプリでは、録音した声を症状別に診断し、力みや息の支えの傾向を、声のクセごとに整理してくれます。→ あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】
緊張のせいだと思い込んでいた震えが、じつは発声そのもののクセだった、ということも珍しくありません。まずは自分がどちらのタイプかを知ることから始めてみてください。



