HoneyWorks「可愛くてごめん」の音域は?最低音mid1G〜地声最高音hiB|原曲キーで歌えるかの判定基準

HoneyWorks「可愛くてごめん」(歌唱:ちゅ、多様性。/バーチャルシンガー)の音域は、最低音がmid1G(G3)、地声最高音がhiB(B4)、そしてサビで繰り返し顔を出す裏声最高音が**hiD(D5)**です。地声の天井hiBは女性の高めの声、裏声のhiDまで含めると原曲キーで歌い切れるのは高音とファルセットに慣れた女性が中心。ただし低音は女性の一般的な音域に収まっており、TikTokで広く歌われたとおり「音の高さ」だけでなくAメロの早口をさばけるかが本当の関門です。
この記事の数値は、vocal-range.com・ボイトレマニアなど複数の音域分析サイトを突き合わせ、一致した値だけを採用しています。
「可愛くてごめん」の音域データ|最低音mid1G・最高音hiB
| 区分 | 音名(日本式 / 国際式) | 主な登場箇所 |
|---|---|---|
| 最低音 | mid1G(G3) | Aメロ |
| 地声最高音 | hiB(B4) | Aメロ・Dメロ・ラストサビ |
| 裏声最高音 | hiD(D5) | サビ |
最低音mid1Gと地声最高音hiBという値は、確認した音域分析サイトで一致しており、確度は高いと言えます。サビの一番高いポイントであるhiDは地声ではなく裏声(ファルセット)で当てる音で、地声で追いかける音ではありません。
地声だけで見た音域の幅は、mid1GからhiBまでのおよそ1オクターブ半。最低音が女性の一般的な声の高さに収まっているぶん、低い側で苦しむ人は少なく、難しさは高音側と譜割りに集中しています。
なぜ「可愛くてごめん」は歌いにくいのか
最低音が低すぎず、地声最高音もhiBどまりなら歌えそう、と思っても本番でつまずくのは、高さ以外の要素が絡み合っているからです。難しさを分解すると次の3点になります。
- Aメロの早口と言葉数の多さ:Aメロは言葉が細かく詰め込まれ、一気に進みます。音程を当てながら滑舌を崩さず、かつ息を切らさずに走り切ることの両立が難しく、置きにいくと途端にリズムが死にます。
- サビの裏声hiDへの切り替え:サビの高いポイントは地声で張り上げる音ではなく裏声で当てる音です。地声のhiBと裏声のhiDが近い場面で共存するため、切り替えの判断が雑だと声が裏返って聞こえます。
- 地声最高音hiBの繰り返し:地声のhiBはAメロ・Dメロ・ラストサビと曲中で何度も訪れます。1回出せても、繰り返し同じ高さを力まず出し続けられるかが別問題です。
早口・裏声への切り替え・高音の繰り返し。この3つが同時に問われるのが「可愛くてごめん」で、音域表の数字だけを見て「いける」と判断すると本番でつまずきやすい曲です。サビの高音を張り上げずに当てる感覚は高い声の出し方のコツにまとめています。
HoneyWorks本人の歌唱で音の配置を確かめる
Aメロを走るときの言葉の詰まり具合と、サビのhiDを地声で張らずに裏声でふわりと当てている処理の切り替えに注目して聴いてみてください。
原曲キーで歌える条件は「サビの裏声hiDと繰り返すhiBを両立できるか」
判定の基準は「最高音のhiDが一発出るか」ではありません。サビで訪れる裏声hiDを地声から滑らかに切り替えられて、なおかつ地声最高音hiBを曲中で繰り返し力まず出し続けられるかです。1回目のサビでhiDを地声で張り上げてしまうと、その先のDメロやラストサビでhiBを繰り返す持久力が保てず失速します。
自分の地声最高音がhiBに届くか、裏声でhiDまで無理なく届くかがまず入口になります。ここが曖昧なままキーを決めると本番でずれるので、自分の音域を先に測っておくのが近道です。調べ方は声の音域の調べ方にまとめています。
- 女性:高音と裏声が得意な人は原曲キー、地声のhiBやサビの裏声が締まる人は-1〜-2で調整するのが現実的です。低音側には余裕があるので、下げても最低音で困ることはほとんどありません。
- 男性:地声でhiBまで追うのは負担が大きいため、無理に原曲キーを追うより1オクターブ下げて歌うか、-4〜-5ほど下げて自分の得意な高さに寄せるのが定番です。
女性が原曲キーで歌いやすい曲を段階的に探したい人は女性が歌いやすい曲も合わせて確認すると、無理のない挑戦順が見えてきます。
キーを下げる目安
原曲キーでサビの裏声や地声のhiBが締まる場合、まず**-1〜-2**から試すのが目安です。「可愛くてごめん」は地声最高音がhiBと高めの位置にあるので、-2下げるだけでサビの地声がhiA前後に落ち、ぐっと余裕が出ます。
一方で最低音のmid1Gは女性にとってそれほど低くないため、多少下げても最低音が沈んで聞こえなくなる心配は小さい曲です。「高い側がつらいのか」を軸に下げ幅を決めれば失敗しにくくなります。下げるときにダサく聞こえない実践的なコツはカラオケでキーを下げるのはダサい?で解説しています。
難所は3つ
Aメロの早口の息継ぎ
言葉が細かく詰め込まれて一気に進むため、行き当たりばったりで吸うと途中で息が持たず滑舌も崩れます。どこで吸うかを先に決めておく考え方は息継ぎのコツにまとめています。
サビの裏声への切り替え
地声のhiBと裏声のhiDが近い距離で共存するため、切り替えが遅れると声が裏返ります。換声点を滑らかに通す感覚は声が裏返る換声点をなめらかにするを参考にしてください。
hiBの張り上げ
地声のhiBを力任せに出そうとすると喉が締まり、繰り返しに耐えられなくなります。声を張り上げてしまう癖がある人は張り上げて喉が締まるのを直すを先に押さえておくと、Aメロやラストサビの繰り返しが安定します。
音域が近い曲で段階を踏む
いきなり「可愛くてごめん」の原曲キーに挑む前に、当メディアで音域を確認済みの近い曲で足場を作ると近道です。
- マリーゴールド(あいみょん):地声最高音がhiBと「可愛くてごめん」と同じ高さ。一定したメロディで高音の持久力を鍛えたいときの足場になり、早口の少ないぶん高さそのものに集中できます。
- アイドル(YOASOBI):同じく早口と高音が同時に問われる曲。可愛くてごめんのAメロの走りに慣れたい人が、譜割りの速さに耐える練習として向いています。
「可愛くてごめん」の地声最高音hiBが力まず繰り返せるようになったら、これらの曲でさらに上の高さや譜割りの速さに挑む、という順番が無理がありません。
「原曲キーでいけるか」は録音しないと分からない
自分の声は骨伝導が混じって、実際より上手く・安定して聞こえます。頭の中では当てているつもりのサビの裏声hiDが、録って聴くと地声で張り上げてしまっていたり、Aメロの早口が滑っていたりするのはよくあることです。
だからこそ、キーを決める前に一度自分の「可愛くてごめん」を録音して聴き返すのが確実です。録った声のどこが締まっているか、どのタイプの癖が出ているかを整理したい人は、声のクセ診断(4タイプ)から入るとつまずきの正体が見えてきます。ボイトレアプリ「ボイとれ!」なら、録音した自分の声の音域や換声点を可視化しながら、可愛くてごめんのような早口と裏声の切り替えが多い曲を段階的に練習できます。まずは録って、自分の現在地を知るところから始めてみてください。



