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「マリーゴールド」(あいみょん)の音域|最高音・最低音とカラオケのキー目安

あいみょん「マリーゴールド」の音域は地声F#3〜B4。最高音B4は女性曲としては低めですが、サビだけでなくAメロから出てくるため見た目より難易度は高い曲です。女性・男性別のキー調整の目安(男性は−4が基準)と、難所の歌い方を解説します。

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「マリーゴールド」(あいみょん)の音域|最高音・最低音とカラオケのキー目安

あいみょんさんの「マリーゴールド」の音域は、地声の最低音がF#3(mid1F#)、最高音がB4(hiB)です。幅は約1オクターブ半で、女性曲としては最高音が低めに設定されています。「女性曲なのに男性でも歌える曲」として定番になっているのは、この最高音B4の低さが理由です。

ただし、数字ほど簡単な曲ではありません。最高音のB4はサビだけでなくAメロの要所にも出てくるため、「サビまでは楽なのに、いきなり最初から高い」という構成になっています。以下では音域データと、原曲キーで歌えるかどうかの判断基準を具体的に見ていきます。

マリーゴールドの音域データ

項目
地声最低音F#3(mid1F#=ピアノの真ん中のドより下のファ#)
地声最高音B4(hiB=真ん中のドの1オクターブ上のシ)
裏声の使用ごく一部のみ(B4付近を裏声で処理する箇所があるが、出現回数は少ない)
音域の幅約1オクターブ+4音
テンポBPM106(ミドルテンポ)

音域データについての注記:この曲は資料によって最低音の表記に幅があり、D3と記載しているものも見られますが、主要な音域データサイト(vocal-range.com、onikichosa.com、うたおとんの音域サーベイ等)を複数クロスチェックした結果、地声最低音はF#3(mid1F#)とする資料が多数でした。本記事ではF#3を採用しています。最高音B4については、どの資料でも一致しています。

ポイントは、女性曲としては最高音がかなり低いことです。一般的な女性の地声上限はA4〜C5あたりに収まることが多いため、B4はその範囲にすっぽり入ります。「あいみょんの曲は歌いやすい」という評判は、この音域設定から来ています。

この曲が「見た目より難しい」理由

歌いやすい要素

  • 最高音がB4で止まる:C5以上に届かなくても、原曲キーのまま歌い切れます。高音が苦手な人にとっては大きな利点です。
  • テンポがミドル:BPM106で、細かい音符を高速で処理する必要はありません。リズムも取りやすい構成です。
  • 裏声への依存が小さい:ほぼ地声で歌える設計なので、裏声が苦手でも原曲キーで挑めます。

難しい要素

  • 最高音B4がAメロから出てくる:多くの曲は「Aメロは低く、サビで高音」という設計ですが、この曲は曲の序盤からすでに最高音付近に触れる箇所があります。ウォームアップが済んでいない1曲目に選ぶと、いきなり喉が驚くことになります。
  • 中高音域に居座る時間が長い:一瞬だけ高い音に触れて戻ってくるのではなく、高めの音域に滞在し続けるフレーズが多い。これは音域表の数字には表れない負荷です。「最高音は出るのに、なぜか最後まで持たない」という人はここでバテています。
  • 最低音側に余裕がない:F#3は女性の平均的な音域から見て、決して余裕のある低さではありません。あとで述べるように、これがキーを下げられる幅を制限します。

つまりこの曲は、天井は低いが、その天井の近くに長く居続けることを要求する曲です。「最高音が出せるか」ではなく「その高さで歌い続けられるか」で難易度が決まります。

原曲キーで歌えるのはどんな人か

判断基準はシンプルです。

「地声でB4を、一発ではなく繰り返し・楽に出せるかどうか」

「頑張ればB4も1回は出る」という状態では足りません。この曲はB4付近が繰り返し出てくるので、1回目を力技で出すと、2回目以降で喉が固まり、音程が下がってきます。B4の半音〜全音下、つまりA4〜A#4あたりが「余裕をもって出せる巡航速度」になっている人が、原曲キーの適正圏です。

女性の場合、地声上限がA4〜C5に収まる人が多いため、平均的な女性なら原曲キーがちょうど良いか、やや低いくらいに感じられます。逆に、声が高いタイプの女性は「低くて歌いにくい」と感じることがあり、その場合はキーを1〜2つ上げるほうが自分の声が響く位置に来ます。

自分の最高音・最低音が分からないまま「たぶん出るはず」で挑むと、サビで喉を潰すことになります。まずは自分の音域を実測しておくのが近道です。→ 音域の調べ方・測り方|自分の音域をチェックして広げる方法

キーを下げる・上げる目安

女性の場合

キー設定最低音最高音向いている人
+1〜+2G3〜G#3C5〜C#5声が高めで、原曲キーだと低音がこもる人
原曲(±0)F#3B4地声でB4を繰り返し出せる人。標準的な第一候補
−1〜−2F3〜E3A#4〜A4B4で喉が締まる人。最も選ばれやすい落としどころ

女性の場合、下げすぎの境界は−2あたりです。この曲は最低音F#3に余裕がないため、下げるとすぐに最低音が響かない帯域まで落ちてしまいます。−3以上下げると最低音がE♭3以下になり、Aメロがかすれてスカスカに聞こえるようになります。「高音は楽になったのに、歌い出しがボソボソしている」なら下げすぎです。

高音がつらいからと安易に下げると、この曲は低音側から崩れる——ここがマリーゴールドの一番のクセです。B4がきついなら、下げ幅は−1〜−2に留め、それでも足りない場合は下げるのではなく高音の出し方そのものを見直すほうが、結果的にうまく聞こえます。

キーを下げること自体はまったく恥ずかしいことではありませんが、下げ幅の考え方には基準があります。→ カラオケでキーを下げるのはダサい?下げすぎのサインと自分に合うキーの決め方

男性の場合

あいみょんさんは女性ですが、この曲は男性がカラオケで歌う定番曲でもあります。女性曲のなかでは最高音が低いため、男性でも十分に射程に入るからです。

キー設定最低音最高音向いている人
±0(原曲)F#3B4ミックスボイスが使える男性。高音が得意な人
−3D#3G#4高音が得意な男性。B4→G#4で地声上限に収まる
−4D3F#4標準的な男性の第一候補。無理なく地声で歌い切れる
−5〜−6C#3〜C3F4〜E4地声が低い人。低音のC3も多くの男性が問題なく出せる

男性の地声の上限は多くの場合G4〜A4付近にあるため、−4でB4がF#4に落ち着くのがちょうど良い着地点になります。この曲は男性にとっては下げしろが広いのが利点です。もともとの最低音F#3が高めなので、−6まで下げても最低音はC3程度にしかならず、多くの男性の音域内に収まります。女性とは逆に、男性は「下げすぎて低音が死ぬ」心配をあまりしなくて済む曲だと言えます。

一方、原曲キーのまま男性が歌うことも不可能ではありませんが、地声でB4を出し続けるのは相当な負担です。ミックスボイスが使えないうちは、素直に−4から始めるのが安全です。

難所の歌い方のコツ

Aメロから出てくるB4で消耗しない

この曲の最大の落とし穴は、サビ前にすでに高音を使ってしまっていることです。「サビに向けて温存する」という戦略が通用しません。Aメロの時点で最高音付近に触れるので、歌い出しの時点から喉が起きている必要があります

対策は2つ。ひとつは、この曲をカラオケの1曲目にしないこと。もうひとつは、Aメロの高い音を「サビのつもりで力を入れて」出さないことです。序盤で全力を出すと、後半のサビが確実に持ちません。Aメロは軽く、サビで開く——この配分を意識するだけで、最後まで声が残ります。

高音域に居続けるための脱力

サビの高音で最も多い失敗が、喉を締めて音量で押し切ろうとする「張り上げ」です。この曲のように高めの音域に長く滞在する構成では、張り上げは致命的です。1フレーズは持っても、次のフレーズで声が出なくなります。

対策は、高音に入る手前で息の流れを一定に保ち、声を上へ押し上げるのではなく前へ流すイメージを持つこと。顎を上げて喉を締めるのではなく、顎の力を抜いて口の中の空間を広げると、同じ音でも喉への負担が変わります。

高音になると喉に力が入ってしまう人は、こちらの練習が土台になります。→ 高音で喉が締まる・張り上げてしまう人へ|脱力して高音を出す練習

裏声に逃がす選択肢を持つ

B4付近を地声で押し切るのがどうしても苦しい場合、その音だけを裏声で処理するという手があります。原曲でも一部そうした処理が見られる箇所があり、不自然にはなりません。

ただし、地声から裏声への切り替えが下手だと、その瞬間だけ声が「スカッ」と抜けて、かえって粗が目立ちます。裏声そのものをきれいに出せるようにしておくことが前提です。→ 裏声のきれいな出し方|スカスカにならない裏声の練習

低音を薄くしない

キーを下げて歌う場合、特に女性は最低音がE3付近まで落ちます。この帯域は油断すると口の中で音がこもり、言葉が聞き取りにくくなります。低音でも息をしっかり流し、口先で言葉を明瞭に置く意識を持つと、下げたキーでも締まりのある歌になります。

あいみょんの歌い方そのものを掴む

音域とキーの話は「歌えるかどうか」の話です。そのうえで「らしく聞こえるかどうか」は別の技術になります。あいみょんさんの歌い方の特徴——喉を開いた太い響き、音の入り際のしゃくりの節回し——を掘り下げたい方は、こちらをどうぞ。→ あいみょんの歌い方の特徴|喉を開いた太い声としゃくりのしくみ

音域の記事とあわせて読むと、「キーは合っているのに、なぜか原曲のように聞こえない」という部分の答えが見えてきます。

自分の音域を測ってから選曲する

「マリーゴールド」を原曲キーで歌えるかどうかは、自分の地声最高音がB4に届き、しかもそこに長く滞在できるかにかかっています。ところが、自分の声は自分の耳では正しく聞こえません。「出ているつもり」の高音が、実は喉を締めて張り上げているだけ、というケースは非常に多いのです。

歌の練習アプリ「ボイとれ!」では、録音した声を診断して音域を測り、「高音で張り上げている」「換声点で裏返る」といった声のクセを症状別に判定します。原曲キーで歌えないのが単なる音域の問題なのか、それとも出し方のクセの問題なのかが分かると、次に何を練習すべきかがはっきりします。→ あなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】

「マリーゴールド」以外にも、音域データから女性向けの選曲を比較したい方はこちらを参考にしてください。→ 女性が歌いやすい曲【音域一覧】ハルノヒ・ありがとう・糸など最高音つきで比較

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