理屈じゃない!とりあえず音痴を治せ
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こんにちは。ボイトレ教室のムラーラミュージックオフィス代表の宮島です。
前回は男性と女性、どっちが音痴?について書かせて頂きました。
今日のテーマは上にあるように、音痴を治すメソッドについて。
音痴を治すメソッド
実際に「音痴の人」というのは声を出す時にどのような状況になっているのか、下記をご覧ください。
1、正しい音で発声をした場合の音階
2、本人はこれで、上と同じ音階で歌えていると自覚する。
出だしの音はつかむ事が出来るのですが、最終的に「音間の距離感がつかめないので
音階にならない。」
3、ただし、次のように改めて弾いてみる。
1オクターブ上で音を鳴らす、もしくは声で出して伝える。
そうすると、1の時よりも確実に「音間の距離感」を正確に取り、比較的1の正しい音階に近い形になる。
次の曲は実際に生徒さんが歌ったもの。
上の五線に記されたほうが、原曲である。
二段目に記されたのは、1段目にある音をそのまま提示した場合に生徒さんが実際に歌うと「こうなった」という真面目な事例。
実際にこのキーと同じ高さの曲なのだが、男性にとってみれば平均音域よりちょっと低め、位のキーの物で、実際にはそんなに苦労するような音域ではない。
しかしながら、ピアノ伴奏でこのキーのあたり周辺で和音で伴奏づけする場合、
どうしても重厚感が出てしまい、そこにどうも惑わされてしまう人が多い。要は、
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自分の歌う音域のそばで和音が鳴っていると、自分の音を非常に見失いやすくなる。だから、1オクターブ若しくは2オクターブ以上上の音域で模倣する方がよほど良いという結論に至った。
そして確実に音の
「距離感、高さ、低さ」
の3点に於いて確実に正確さが増す。
倍音について
このブログを読んでいる人の多くはボイストレーナーだったり、専門の勉強をされている人も多いと思うので復習のために記載すると「音」というのは基音に対して「倍音」というものが存在する。
私も長い間、自分で歌を歌ったりレッスンをしていると、この「倍音」の響きを良く使える人というのが楽器においても歌においても人が聴いたときに「上手」だと感じさせられる要素を持てる。という事がわかってくる。
倍音というのは
上の表にあるように、基音に対して同時に共鳴している別の音のことで、例えばよく私が実験でやるのが
真ん中のドの鍵盤(表の4番)を音を立てずに押し込んだまま、真ん中のソの音(表で言うと6番の音)をたたくと、12番の音が何故か共鳴する。
実際に、実験してみると白鍵群より、黒鍵が混じっている音が多少ある方が
白鍵の音も正確に取れるという事もわかっている。
今日のまとめ
今日は私の過去の指導してきたデータに基づき音痴をキチンと根本から治す方法でした。
トレーナーの方々は生徒さん達に教える時、以下の事を必ず守ってみてください。
1、音痴の人に「あなた音痴です。」とは絶対に言ってはいけない
音痴の人は音痴である自覚がありません。パニックになるだけです。
2、音痴の人に「この音と同じ音を出してください」は絶対に言ってはいけない
音痴の人は迷子の子猫ちゃんです。現在地不明なんです。
3、音痴の人には、とにかく自由に声を出してもらう
4、音痴の人には、比較療法しかない!
です。以上「理屈じゃない!とりあえず音痴を治せ」でした。読んで頂いてありがとうございました。
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