音痴・音程

自分の音程がわかるアプリ|自分の声が合っているかを数値で確認・チェックする方法

自分の音程が合っているかどうかは、自分の耳では分かりません。歌っている最中に聞こえている自分の声は、骨伝導が混ざった別物だからです。だから機械で測るしかありません。音程がわかるアプリで何が確認できるのか、外れ方の3タイプの見分け方、測った後の直し方までを解説します。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部
自分の音程がわかるアプリ|自分の声が合っているかを数値で確認・チェックする方法

自分の音程が合っているかどうかは、自分の耳では分かりません。歌っている最中に自分に聞こえている声は、骨を伝わって届く音が混ざった「自分にしか聞こえない声」で、実際に外に出ている音とは別物だからです。だから、機械で測るしかありません。音程がわかるアプリを使えば、自分がいま出している声が、狙った音より高いのか低いのか、どれくらいズレているのかを数値とグラフで確認できます。

※この記事は「歌っているときの自分の声の音程」を測りたい人向けです。ギターやピアノのチューナー、カラオケ音源のキーを変える(ピッチシフト)アプリ、曲のキーを調べる耳コピアプリをお探しの方は、この記事の対象外です。

なぜ自分の音程が合っているか、自分では分からないのか

歌っているとき、あなたの耳には2種類の音が同時に届いています。ひとつは空気を伝って外から返ってくる音(気導音)。もうひとつは、声帯の振動が頭蓋骨を伝って直接内耳に届く音(骨導音)です。骨を伝わる音は低い成分がよく通るため、自分の声は実際より低く・太く・豊かに聞こえます。

問題は音色だけではありません。自分の声が大きく聞こえすぎることで、伴奏との音程差そのものが埋もれます。 半音ぶら下がって歌っていても、「自分の声」がはっきり気持ちよく響いているせいで、それが正しい音に聞こえてしまう。だから「録音を聴いたら音程が外れていて愕然とした」ということが起きます。

つまり、音程が合っているかを確かめるには次のどちらかしかありません。

  1. 録音して、あとから他人の耳として聴き返す
  2. 歌いながら、機械に測ってもらう

1については自分の歌声を録音すると気持ち悪いのはなぜ?で詳しく解説しています。この記事は2の話です。

音程がわかるアプリで何が確認できるのか

音程を測るアプリは、マイクから入った声の波形から基本周波数(Hz)を毎秒何十回も推定して、それを音名(C4、A3のような音の名前)に変換して表示します。 確認できるのは主に次の3つです。

1. いま出している音が、狙った音より高いか低いか(リアルタイム表示)

声を出している最中に、その瞬間の音の高さが画面に出ます。音名と、狙った音に対して「高い」のか「低い」のか、周波数はいくつか。歌いながら画面を見れば、自分がどちらの方向にズレているかがその場で分かります。

ボイとれ!の録音画面。声の音程がリアルタイムで折れ線グラフに描かれ、いま出している音名(mid2B)と「低い」というズレの方向、周波数(241.4Hz)が同時に表示されている

2. 声が音程として安定しているか(グラフの形)

音程を時間の流れで折れ線にすると、点数では見えないものが見えます。線が細かく上下に揺れていれば声が安定していない。線が階段状にガクッと落ちていれば、そこで声が裏返っている。狙った線の下を平行に走っていれば、全体がぶら下がっている。 「合っている/外れている」の二択ではなく、外れ方の形が分かります。

3. どう外れているか(3つのタイプ)

測ってみると、ほとんどの人の外れ方は次のどれかに寄ります。

外れ方グラフの見え方起きていること
下から入っている(しゃくり癖)音の出だしだけ線が下から上がってくる狙った音に一発で当てず、下から探りにいく癖
高音だけ届かない低い音は合うのに、高い音でだけ線が下に留まる音は聴き取れているが、その高さを出す発声ができていない
全体的にぶら下がる曲全体で線が正解の少し下を走る息の支えが足りず、音の高さを保てていない

この3つは、直し方がまったく違います。 だから「音痴かどうか」を判定するより、「どう外れているか」を見るほうが役に立ちます。

測っただけでは直りません——外れ方によって直し方が違う

音程を可視化してくれるアプリは、あくまでです。鏡を見ただけで姿勢はよくなりません。大事なのは、測った結果をどう解釈するかです。

歌の音程が外れる原因は、大きく2種類しかありません。

  • ① そもそも正しい音が聴き取れていない(耳=入力の問題)
  • ② 聴こえているのに、その音に声が届かない(声=出力の問題)

そして大人の多くは②です。 頭では正しいメロディが鳴っているのに、高い音になると喉が締まって届かない、換声点で裏返る、息が続かずぶら下がる。これは音感の問題ではなく発声の問題なので、音当てクイズをいくら繰り返しても直りません。

どちらのタイプかを切り分ける自己テストと、それぞれに効く練習は歌の音程が取れない原因は2つだけで解説しています。測ったあとに読むと、自分のグラフの意味が分かるはずです。音程だけでなく「自分は音痴かもしれない」という不安そのものを整理したい場合は音痴の治し方から読んでください。

カラオケの採点アプリとの違い

音程を測るツールは大きく2種類に分かれます。

カラオケの採点アプリは、模範のメロディと自分の声を比較して「音程正確率◯%」「92点」といった結果を出します。上手くなったかどうかを測るには便利ですが、点数は「外れていた」という事実を教えてくれるだけで、なぜ外れたのか・次に何を練習すればいいのかは教えてくれません。 点数を上げようと何度も同じ曲を歌い直しているうちに、外れる原因である発声のクセはそのまま定着します。

一方、発声そのものを診断するアプリは、声の状態を分類してから練習を組みます。ボイトレアプリ「ボイとれ!」は、録音した声を「張り上げ」「裏返り」「息っぽい」「つながった声」の4つの症状に分類し、その症状に効くレッスンを順番に出します。レッスンには目指す音のお手本音源がついていて、練習中はいまの声の高さがリアルタイムで表示されます。

ボイとれ!のレッスン診断画面。自分の発声を録音し、「張り上げる声」「ひっくり返る声」「息っぽい声」といったお手本と聴き比べて、自分の声がどれに近いかを選ぶ

料金は2週間無料、その後は月額980円です。無料期間だけでも、自分の声を録って音程のズレと発声のクセを確認する用途には十分使えます。

ただし、これが誰にとってもベストというわけではありません。「点数の推移をモチベーションにしたい」人には採点アプリのほうが合いますし、ピッチ分析そのものを細かく見たい人向けのアプリもあります。どのアプリがどんな人に向くかはボイトレアプリおすすめ3選で長所・短所つきで比較しています。

まずは自分の外れ方を1回だけ測ってみる

やることは3ステップだけです。

  1. 測る:アプリを起動して、歌い慣れた曲を1曲だけ歌う(3〜5分)
  2. 見る:どこで、どの方向に外れているか。出だしだけか、高音だけか、全体か
  3. 切り分ける:耳の問題か、声の問題か

自分の音程が合っているかは、いつまで悩んでも自分の耳では分かりません。1回測れば分かります。そして測ったあとに必要なのは、「合っていた/外れていた」ではなく、自分の声のクセがどのタイプかを知ることです。

自分の声がどの症状に当てはまるかはあなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方でセルフ診断できます。数値で外れ方を確認したら、次はそのクセを直す番です。

#自分の音程がわかるアプリ#音程 練習 アプリ#音程 確認 アプリ#音程チェッカー#音程 合わせる#歌 音程#ボイトレアプリ#録音