「ダンスホール」(Mrs. GREEN APPLE)の音域|最高音hiB・裏声hiF#・最低音mid2Aとカラオケのキー目安
Mrs. GREEN APPLE「ダンスホール」(2022年)の音域は最低音mid2A・地声最高音hiB・裏声最高音hiF#。hiBとhiF#が出るのは2回転調したあとのラストサビで、通常のサビの地声最高音はhiAです。男性は-3〜-4、女性は原曲キーを基準にしたキー目安と、地声と裏声の切り替えのコツを解説します。

Mrs. GREEN APPLEの「ダンスホール」(2022年)は、地声の最低音がmid2A(A3)、地声最高音がhiB(B4)、裏声最高音がhiF#(F#5)で構成された楽曲です。
最低音は一般的な男性でも出しやすい高さですが、ラストサビで2回転調して地声のhiB、そして裏声のhiF#まで跳ね上がるため、原曲キーで無理なく歌い切れるのは高音の地声と裏声を自在に行き来できる人に限られます。
なお「ダンスホール」というタイトルの曲は複数存在します。この記事で扱うのは、Mrs. GREEN APPLEが2022年に発表し、2023年の第74回NHK紅白歌合戦の初出場でも披露した、ミドルテンポのポップナンバーです。ボカロの「ワールズエンド・ダンスホール」、Ado「愛包ダンスホール」、尾崎豊「ダンスホール」とは別の曲なので、音域を調べるときは取り違えに注意してください。
ダンスホールの音域データ
| 項目 | 音名 |
|---|---|
| 最低音 | mid2A(A3) |
| 地声最高音 | hiB(B4) |
| 裏声最高音 | hiF#(F#5) |
| 音域の幅 | 裏声込みで1オクターブ+9半音(地声はmid2A〜hiBの1オクターブ+2半音) |
| BPM | 約110 |
この記事の音域(最低音mid2A・地声最高音hiB・裏声最高音hiF#)は vocal-range.com の分析に沿っています。音域は出典によって半音ほど前後することがあります。地声のhiBと裏声のhiF#が出るのは2回転調したあとのラストサビで、通常のサビの地声最高音はhiAです。
歌いやすいのは低音とメロディ、難しい理由は中高音の張り付き
歌いやすい要素:
- 最低音がmid2A(A3)と高めで、低音がこもって聞こえにくい。地声が高めの人には入りやすい。
- キャッチーで一度聴けばメロディを覚えやすく、リズムに乗れば勢いで運べる。
- テンポが速すぎず、極端に細かい符割りだけで構成されているわけではない。
難しい要素:
- 曲全体がmid2E〜mid2G#あたりの中高音域に張り付いており、平均的な音の高さが高い。
- 地声の高音(hiA〜hiB)と裏声(hiA〜hiF#あたり)を短い間隔で行き来するため、切り替えが甘いと音程が不安定になる。
- 裏声が多用されており、地声で押し切ろうとすると喉が締まって最後まで持たない。
- 音程の上下が激しく、細かい部分を外しやすいので正解率(音程バー)を上げにくい。
原曲キーの分かれ目は、地声hiBから裏声hiF#への繋ぎ
判断の軸は一つだけ、地声最高音hiB(B4)を張り上げずに出せて、そこから裏声のhiF#(F#5)へ滑らかに繋げられるかです。ここが原曲キーで歌えるかどうかの分かれ目になります。地声だけで無理やり高音に届かせようとすると喉声になり、サビの連続で失速します。
自分の地声・裏声がどこまで届くかが曖昧なうちにキーを決めると、途中で苦しくなって印象を落とします。まずは自分の音域の調べ方で最低音と地声・裏声の最高音を測り、hiBまで地声が届くか、hiF#まで裏声が出るかを確認してから原曲キーに挑むか決めましょう。
男性はキーを-3〜-4下げ、女性は原曲キーのままが基準になる
一般的な音域の男性・女性がラクに歌うためのキー目安です。あくまで出発点なので、実際の声で試しながら微調整してください。
男性の目安:
| タイプ | キー目安 |
|---|---|
| 高音が得意な人 | 原曲キー(±0) |
| 標準的な男性 | -3〜-4 |
| 低め・高音が苦手 | -5前後 |
女性の目安:
| タイプ | キー目安 |
|---|---|
| 標準的な女性 | 原曲キー(±0)〜+1 |
| 低め・地声派 | 原曲キー(±0) |
男性は原曲キーだと地声最高音hiBが厳しいため、-3〜-4で中高音域が一般的なレンジに収まります。最低音mid2Aは-5でもmid1E(E3)までしか下がらず、男性なら低音側には余裕があります。ただし-6より下げると曲の軽快さまで削がれるので、下げるのは-5あたりまでを目安にしましょう。
女性は原曲キーのままで地声最高音hiBが目安(hiA〜hiC)に収まります。もう少し高さが欲しい人は+1(地声最高音hiC)まで。ただしラストサビの裏声hiF#は裏声の目安(hiE〜hiF)をすでに半音超えているので、上げるほどそこが苦しくなります。
キーの下げ幅の考え方はカラオケでキーを下げるとダサい?の考え方も参考になります。
ラストサビのhiBを力任せにしない、難所3つの歌い方のコツ
ラストサビの地声hiB:ここを力任せに張り上げると喉が締まって音程がぶら下がります。喉ではなく息の量で高さを支える意識が必要です。ラストサビはサビを2回繰り返すあいだにキーが1つずつ上がり、メロディの途中で転調するため、音程を見失いやすい箇所でもあります。高音で喉が詰まる感覚がある人は張り上げで喉が締まるのを直す方法を先に押さえておくと安定します。
地声→裏声の切り替え:hiBからhiF#へ跳ぶ箇所は、裏声への移行が遅れると音が裏返って聞こえます。切り替えのポイントを一定にして、裏声を細くしすぎないのがコツです。裏返りが気になる人は声が裏返る換声点をなめらかにするコツを確認してください。
言葉の詰まったサビの息継ぎ:言葉数に追われて息が浅くなると、後半のサビで高音が出なくなります。フレーズの切れ目で確実に息を入れる場所を決めておくと安定します。息の配分は歌の息継ぎのコツが参考になります。
音域が近い曲は、同じ大森元貴さんが歌う3曲から選ぶ
地声最高音がhiB前後(±1音以内)で、練習曲として比べやすいのは次の曲です。
- ライラック(Mrs. GREEN APPLE)の音域 — 地声最高音が同じhiB(裏声はhiC#まで)。地声と裏声を行き来する曲。
- Soranji(Mrs. GREEN APPLE)の音域 — 地声最高音hiB・裏声最高音hiF#がどちらもダンスホールと同じ。裏声へ渡す切り替えが難所になる点も共通。
- ケセラセラ(Mrs. GREEN APPLE)の音域 — 地声最高音はhiC#と1音高い。サビが戻るたびに転調でキーが上がる曲で、ラストサビで転調するダンスホールの次の一歩に。
同じボーカルの曲で比較すると、自分がどのキーで無理なく歌えるかの基準を作りやすくなります。
まとめ:hiBと裏声の行き来は、録音で聴き返して確かめる
「ダンスホール」は、地声のhiB(B4)と裏声のhiF#(F#5)をどれだけ滑らかに行き来できるかで仕上がりが決まる曲です。最低音mid2Aは出しやすい一方、サビの高音で無理をしがちなので、まずは自分に合うキーを見極めることが近道になります。
キーを決めたら、まずラストサビを録音して聴き返してください。頭で思っている声と実際に出ている声はズレているもので、自分の歌を録音して聴き返すことで、どこで喉が締まっているか・どこで裏返っているかが客観的に見えてきます。
さらに、録音を聴いても自分の弱点がどこにあるか掴みにくい場合は、声のクセ診断(4タイプ)で自分の声のタイプを知るところから始めると、練習の方向性が定まります。
ボイストレーニングアプリのボイとれ!なら、地声がhiBまで届いているのか、裏声への切り替えがどの音で起きているのかを音程表示で見ながら確かめられます。
ダンスホールの前に、もう少し低い曲で地声と裏声の切り替えに慣れたい場合は、カラオケで歌いやすい曲の音域一覧から最高音を見比べて男女別に選べます。



