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aiko「カブトムシ」の音域|最低音mid1G#〜地声最高音hiC・裏声hiFとカラオケのキー目安

aiko「カブトムシ」の音域は最低音mid1G#(G#3)〜地声最高音hiC(C5)、裏声最高音hiF(F5)。数字ほど高くないのに難しい正体は、跳躍・こぶし・2番サビ以降の+3転調です。原曲キーで歌える条件と男女別のキー下げ目安を解説します。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部
aiko「カブトムシ」の音域|最低音mid1G#〜地声最高音hiC・裏声hiFとカラオケのキー目安

aiko「カブトムシ」の音域|最低音mid1G#〜地声最高音hiC・裏声hiFとカラオケのキー目安

aiko「カブトムシ」の音域は、最低音mid1G#(G#3)〜地声最高音hiC(C5)、裏声最高音hiF(F5)です。地声の幅は約1オクターブ+短3度と数字だけ見れば極端に広くはありませんが、独特の音の跳躍・こぶし・母音の癖に加えて2番サビ以降のキーが上がる転調があり、「音域は広くないのに歌いにくい」典型的なタイプの曲です。ここではその難しさの正体と、原曲キーで歌える条件、男女別のキー下げ目安までを整理します。

なお、この記事で扱う「カブトムシ」は昆虫の話でもゲーム曲でもなく、シンガーソングライターaikoさんの1999年の楽曲「カブトムシ」(2000年3月にシングル発売)です。同名の別のコンテンツを探している方は対象が異なります。

データ確度の注記

本記事の音域は、複数の音域分析サイト(vocal-range.com・keytube.net・uta-key.com など)を突き合わせ、一致した値だけを採用しています。1サイトにしか出てこない値は本文に書いていません。声質やキー設定によって体感は変わるため、最終的にはご自身の声で確かめることをおすすめします。

「カブトムシ」の音域データ

項目日本式国際式主な登場箇所
最低音mid1G#G#3Aメロ
地声最高音hiCC5サビ(特に2番・ラスサビ)
裏声最高音hiFF5サビの一部(頻度は低いが難度高)
  • 地声の音域幅:約1オクターブ+短3度(mid1G#〜hiC)
  • BPM:約75(ゆったりしたバラード)
  • 転調:**2番サビ以降でキーが上がる(+3半音ほど)**構成のため、同じメロディでもラスサビが一番高くなります

数字の上では、地声最高音のhiCは女性のポップスとしては特別に高いわけではありません。にもかかわらず難しく感じられるのは、後述する跳躍と転調、そしてaikoさん特有の歌い回しが理由です。

なぜ「カブトムシ」は歌いにくいのか

「音域は広くないのに歌いにくい」と言われる正体を分解すると、次のようになります。

  • 音の跳躍が多い:隣り合う音を順に上がるのではなく、低い音から一気に高い音へ飛ぶフレーズが多く、狙った音に一発で当てる正確さが要ります。
  • こぶし・しゃくりなどの装飾:aikoさんの歌唱は音を微妙に揺らしたり回したりする癖が強く、「なんとなく似せる」と間延びして聞こえます。装飾を外して芯の音程を保つほうがむしろ安定します。
  • 母音の癖と譜割りの独特さ:ことばの伸ばし方・切り方が独特で、譜割りに慣れないと息の配分が崩れます。
  • 2番サビ以降の転調:同じサビでもキーが上がるため、「1番のサビは出たのにラスサビで届かない」が起きやすい構造です。最高音hiCが最も多く出るのはこの上がったあとのサビです。
  • 裏声hiF:頻度は高くないものの、地声から裏声へ切り替えてhiFに乗せる箇所は難度が高く、切り替えが雑だと裏返って聞こえます。

つまり「一番高い音を出せるか」より、跳躍を当てる正確さ・転調後まで声が保つ持久・切り替えのなめらかさが問われる曲です。

原曲キーで歌える条件は「転調後のサビでhiCが保てるか」

判定基準は1つに絞れます。1番のサビではなく、キーが上がった2番サビ以降でhiCを八分目の力で繰り返せるかです。1番のサビだけで判断すると、転調後にhiCが連続する終盤で崩れます。

  • 女性:地声でhiCまで無理なく届き、なおかつ転調後のサビでも押し込まずに出せるなら原曲キーが視野に入ります。跳躍を当てる正確さがあることが前提です。
  • 男性:hiC(C5)は男性の地声としてはかなり高く、原曲キーのまま地声で通すのは高音が得意な人に限られます。多くの男性はオクターブ下げか、後述のキー下げが現実的です。

「一瞬なら出る」ではなく「通しで歌ったあとの転調後サビで、力まず出せるか」で判断してください。

キーを下げる目安

  • 女性:hiCで詰まるなら**−2〜−3**が現実的です。中音域が主戦場の曲なので、下げても曲の表情は保ちやすいほうです。
  • 男性:原曲キーは高すぎることが多く、−4〜−6、または思い切ってオクターブ下げが扱いやすい目安です。

ただし下げすぎには弊害があります。この曲は最低音mid1G#がAメロで出るため、キーを下げるとその低音がさらに下がり、低音がスカスカで芯のない声になって曲が地味に沈みます。「高いサビが出る」ことだけを基準に下げると、今度はAメロが聞こえない、という逆の問題が出ます。サビとAメロの両方が成立する範囲で止めるのがコツです。キーを下げること自体の良し悪しに迷う場合はカラオケでキーを下げるのはダサい?の考え方も参考にしてください。

難所は3つ

難所1:低い音から一気に上がる跳躍

Aメロの低い音からサビの高い音へ飛ぶフレーズは、順に上がらないぶん音を外しやすい箇所です。跳躍の着地点の音を先に頭で鳴らしてから声を出すと当たりやすくなります。高音側で喉が締まって張り上げになりやすい人は、張り上げ・喉締めの改善で力みを抜く感覚を先に作ってください。

難所2:地声から裏声への切り替え(hiFへ)

サビで裏声hiFに乗せる箇所は、切り替えが雑だと裏返って聞こえます。地声の上限で無理に押し込まず、早めにやわらかく裏声へ渡すのがコツです。切り替え点でひっくり返る・かすれる場合は換声点で裏返るのをなめらかにする方法、裏声そのものが弱い場合はきれいな裏声の出し方を先に整えると安定します。

難所3:転調後のラスサビでの持久

2番サビ以降はキーが上がるため、同じメロディでも終盤ほど高くなります。序盤で力み切ると転調後に声が残りません。1番から八分目で歌い、体力を終盤に残す配分が要ります。

音域が近い曲で段階を踏む

いきなり原曲キーに挑む前に、地声最高音がhiCで揃う曲で「その高さを一曲通して保つ」感覚を作ると近道です。

まずこれらで「hiCを繰り返し出せるか」を確かめてから、跳躍と転調の難しさが加わる「カブトムシ」へ進むと段階を踏めます。自分の出せる範囲そのものを先に知りたい場合は音域の測り方から始めてください。

「原曲キーでいけるか」は録音しないと分からない

跳躍や転調がある曲ほど、歌っている本人の耳はあてになりません。自分の声は骨伝導が混ざって実際より上手く・正しく聞こえるため、「出せているつもり」でも録音を聴くと音程が届いていなかったり、裏声への切り替えで裏返っていたりします。

まずはスマホで一度録音し、跳躍の着地点で音を外していないか・転調後のサビでhiCが痩せていないか・裏声への切り替えで裏返っていないかを聴き返してみてください。そのうえで、自分がどのタイプでつまずいているのかを切り分けたい方は声のクセを診断する4タイプが入り口になります。

自分の声を録音して音程やクセを客観的に確かめる練習は、ボイストレーニングアプリ「ボイとれ!」でも手軽に始められます。跳躍の多いこの曲こそ、まず録って聴き返すところからはじめてみてください。

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