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「恋人ごっこ」(マカロニえんぴつ)の音域|最高音・最低音とカラオケのキー目安

「恋人ごっこ」(マカロニえんぴつ)の音域は最低音F3〜F#3、地声最高音A#4(hiA#)、裏声C#5(hiC#)。ただし本当の難所は最高音ではなくF4〜G#4の連発と、Dメロの「遅くて高い」二重負荷です。原曲キーで歌える条件、男性−1〜−3・女性+2〜+4のキー目安、難所の歌い方までまとめました。

ボイとれ!編集部ボイとれ!編集部

「恋人ごっこ」(マカロニえんぴつ)の音域は、最低音がF3〜F#3(mid1F〜mid1F#)、地声の最高音がA#4(hiA#)、裏声を含めるとC#5(hiC#)まで届きます。ただし、この曲で原曲キーが歌えるかどうかを決めているのは、その最高音ではありません。F4〜G#4(mid2F〜mid2G#)という「高すぎはしないが、ずっと高い」音域を、曲のほぼ全編で歌い続けられるかどうかです。ここを取り違えると、「最高音は出たのに、なぜか歌い切れない」という結果になります。

恋人ごっこの音域データ

項目
最低音F3〜F#3(mid1F〜mid1F#)※サイトによりF3表記・F#3表記に分かれます
地声最高音A#4(hiA#)
裏声最高音C#5(hiC#)
音域の幅約2オクターブ弱(一般的なJ-POPと比べて特別広くはありません)
テンポ原曲BPM102。Dメロで80前後まで落ちます

最低音については、F3としているサイトとF#3としているサイトが3対3で分かれています。半音差なので実際に歌うときの影響はほとんどありませんが、この記事では正直に「F3〜F#3」と幅を持たせて扱います。

音域の幅そのものは約2オクターブ弱で、決して広い曲ではありません。これは「キーを動かしても曲が壊れにくい」ということでもあり、後述するキー調整の融通が利きやすい理由になります。

この曲が難しい本当の理由

最高音は「一瞬」しか出てこない

まず、多くの人が誤解している点をはっきりさせます。**最高音のA#4(hiA#)は、曲全体で2回しか登場しません。**しかもラストサビから終盤にかけてに集中しています。裏声のC#5(hiC#)も同様に、ラストサビとDメロにしか現れず、回数はごくわずかです。

つまり最高音は「一瞬だけ跳ね上がる」タイプです。ここだけを見て「A#4が出るなら歌える」と判断すると、必ず足元をすくわれます。

消耗するのはF4〜G#4(mid2F〜mid2G#)の連発

この曲の本当の難所は、F4〜G#4(mid2F〜mid2G#)が曲のほぼ全編にわたって出続けることです。

  • Aメロ・Bメロ・サビ全般で、F#4(mid2F#)が頻繁に登場します
  • ラストサビでは、さらに上のG#4(mid2G#)が繰り返し出てきます

G#4(mid2G#)というのは、一般的な男性が「無理なく地声で出せる限界」としてよく語られるあたりの音です。その限界ラインを、一瞬の跳躍としてではなく、長い時間キープさせられる——これが「恋人ごっこ」が疲れる正体です。

高い音を1つ出すことと、やや高い音を出し続けることは、身体にとってまったく別の負担です。前者は瞬発力、後者は持久力です。この曲は後者を要求してきます。

Dメロの「遅い+高い」という二重負荷

もうひとつ、この曲には構造的な関門があります。DメロでテンポがBPM80前後まで落ちるのに、同時に平均的な音の高さは上がるという点です。

テンポが遅くなるということは、1音あたりを伸ばす時間が長くなるということです。そこに高い音域が重なると、「高い音を、長く、支え続ける」という最も体力を使う状態になります。速いパッセージなら勢いで通り抜けられますが、遅いフレーズは逃げ場がありません。ここが「恋人ごっこ」の最大の関門です。

なお、キーそのものが途中で変わる(転調する)という情報は、確認できた範囲では見当たりませんでした。テンポは変わりますが、キーは一貫していると考えてよさそうです。

原曲キーで歌えるのはどんな人か

判断基準はひとつに絞れます。

G#4(mid2G#)を、力まずに、繰り返し出せるか。

最高音のA#4(hiA#)が「たまたま1回出せるか」ではありません。G#4(mid2G#)を、喉を締めずに、何度も、フレーズの一部として自然に出せるかどうか。ここが分かれ目です。

カラオケで原曲キーを試すときは、A#4が出たかどうかではなく、2番のサビを歌い終わった時点で喉がどうなっているかを見てください。

原キーが無理をしているサイン

以下に心当たりがあれば、原曲キーは今のあなたには高すぎます。

  • サビに入ると首や肩に力が入り、顎が前に出る
  • 1番は歌えるのに、2番の同じ場所でかすれ始める
  • 高い音で声が「スカッ」と裏返る、または裏返るのが怖くて途中から抑えてしまう
  • 歌い終わったあと、喉の奥がヒリヒリする・声が枯れている
  • 息が続かず、フレーズの終わりが尻すぼみになる

とくに「1番は歌えるが2番で崩れる」は、この曲の構造そのものが原因です。単発の高音ではなく、F4〜G#4の連発でスタミナを削られているサインです。

高音で喉が締まる感覚が思い当たる方は、高音で喉が締まる・張り上げてしまう人へ|脱力して高音を出す練習も合わせて読んでみてください。裏返ってしまう場合は地声から裏声で裏返るのはなぜ?換声点の段差をなくす練習【3ステップ】が参考になります。

キーを下げる・上げる目安

音域の幅が約2オクターブ弱と広くないため、この曲はキーを動かしても破綻しにくい曲です。遠慮なく調整してください。

男性の場合

原曲キーは、男性にとって明確に高めです。

キー設定地声最高音向いている人
原キー(±0)A#4(hiA#)G#4(mid2G#)を力まず繰り返し出せる人。高音域に慣れている人
−1A4(hiA)あと一歩で届く人。サビ後半だけがきつい人
−2G#4(hiG#)サビ全体で余裕が欲しい人
−3G4(mid2G)**最も一般的な現実解。**平均的な男性の声で、無理なく最後まで歌い切れるライン

推奨は情報源によっても分かれていて、−1から−3まで幅があります。**その中で最も多く勧められているのが−3です。**まずは−3から試し、余裕がありすぎると感じたら−2、−1と戻していく順番が安全です。

女性の場合

女性の場合、逆に最低音のF3〜F#3(mid1F〜mid1F#)が地声で出しにくいという問題が出ます。低音が地声で鳴らず、声がスカスカになってしまうためです。上げる方向で調整します。

キー設定地声最高音向いている人
+2C5(hiC)低音が少し苦しい程度の人。高音側に余裕がある人
+3C#5(hiC#)低音がはっきり鳴らない人
+4D5(hiD)低音が完全に出ない人。ただし最高音もかなり高くなるので要注意

上げるほど低音は楽になりますが、当然ながら最高音も一緒に上がります。**「低音が出るようになったが、今度はサビが出ない」**という取り違えが起きやすいので、低音とサビの両方を1コーラス通して確認してから決めてください。

下げすぎ・上げすぎの弊害

キーを下げれば楽になる、というのは半分だけ正解です。

**下げすぎると、最低音のF3〜F#3がさらに下がり、低音が沈んで聞こえなくなります。**声が地面に埋まったようになり、Aメロが客席に届かなくなります。この曲は最低音がもともとそれなりに低いので、−4、−5と下げていくと「サビは楽だが、Aメロが何を言っているか分からない」という状態になりがちです。

サビの快適さだけで決めず、必ずAメロの一番低いところが自分の声で鳴っているかを確認してから決めてください。「キーを下げること」自体は何も恥ずかしいことではありませんが、下げ方には適切な範囲があります(カラオケでキーを下げるのはダサい?下げすぎのサインと自分に合うキーの決め方で詳しく扱っています)。

低音そのものを鳴らす感覚をつかみたい方は低い声を出す方法|地声で響く低音を出すコツと注意点も参考になります。

難所の歌い方のコツ

F4〜G#4(mid2F〜mid2G#)の連発を乗り切る

ここは「頑張って出す」のではなく、**「頑張らないで出せる状態を作る」**しかありません。持久戦だからです。

  • **音が上がるときに、顎を引く。**多くの人は高い音で顎を上げてしまいますが、そうすると喉が締まります。むしろ少し引き気味にして、喉の通り道を確保します
  • **声を「前に押す」のをやめる。**音が上がるほど、声を強く前に押し出したくなりますが、この曲ではその力みが後半のスタミナを奪います。音量を上げるのではなく、支える場所を下(お腹まわり)に移す意識にします
  • **サビの入りで一度リセットする。**サビの1音目で肩の力が入っていないか、その一瞬だけ意識してください。サビの入りで力むと、そのままサビ全体を力んだまま押し切ることになります

喉に力が入ってしまう癖そのものは歌うと喉に力が入る人へ|喉締めの原因と力を抜く直し方で扱っています。

Dメロ(BPM80前後)の「遅くて高い」を支える

ここは息の設計がすべてです。テンポが落ちる=1フレーズあたりに必要な息の量が増える、ということだからです。

  • **Dメロに入る直前で、深く息を入れておく。**テンポが落ちる境目は、身体が油断しやすい場所です。「ここからは長い」と分かった上で息を溜めます
  • **息を「一気に使わない」。**遅いフレーズで最初に息を吐きすぎると、フレーズの後半で支えを失って音程が下がります。フレーズ全体を1本の線として、均等に息を配分するイメージです
  • **どこで息を吸うかを、先に決めておく。**行き当たりばったりで吸うと、必ずどこかで足りなくなります。歌詞に息継ぎの印を書き込んでおくのが確実です(歌の息継ぎのコツ|タイミングと歌詞の書き込み方
  • **音を伸ばすときに、押し続けない。**遅いテンポで長く伸ばすとき、多くの人は音量を保とうとして押し続けます。押すのではなく、身体の支えで「置いておく」感覚に近づけます(ロングトーンとは?やり方と、伸びない・揺れる原因4タイプの直し方

ラストサビのA#4(hiA#)とC#5(hiC#)

最高音は2回しか出てこない、という事実がここで効いてきます。ここに体力を残せているかどうかがすべてです。

裏返らないように地声で押し切ろうとすると喉を痛めます。裏声のC#5(hiC#)が出てくる箇所は、**裏声(ファルセット=息の混ざった軽い高音)を最初から使う前提で設計してください。**裏声に切り替える瞬間に喉を締めると、そこで声が引っかかります。裏声の出し方そのものはファルセットの出し方とかすれる原因を参考にしてください。

地声と裏声の行き来をなめらかにしたいなら、ミックスボイスの出し方も合わせてどうぞ。

自分に合うキーは、耳では決められません

ここまで数字と目安を並べてきましたが、最後に一番大事なことを書きます。

**歌っている最中の自分の声は、自分の耳では正しく聞こえていません。**声帯の振動が骨を伝って直接内耳に届くため(骨伝導)、外に出ている実際の声とは違う音として聞こえてしまうからです。だから「原キーでいけた気がする」も「−3は下げすぎな気がする」も、あてになりません。

やることはひとつです。スマホでいいので録音して、聴き返してください。

聴くポイントは3つです。

  1. サビで張り上げていないか(声が硬く、割れたように聞こえていないか)
  2. 2番のサビで、1番と比べて声がかすれていないか(この曲でいちばん出やすいサインです)
  3. Aメロの低いところが、ちゃんと鳴っているか(キーを下げすぎているサイン)

そして、そこに出てきたクセ——張り上げ、裏返り、息漏れ——は、実は「恋人ごっこ」だけの問題ではありません。あなたがどの曲を歌っても出ている、あなた自身の発声のクセです。曲ごとにキーを調整するのは対症療法で、根本を変えるならクセそのものを見つけて直すしかありません。

まずはあなたの声のクセはどのタイプ?4つの症状と直し方【セルフ診断】で、自分がどのタイプなのかを確かめてみてください。ボイトレアプリ「ボイとれ!」なら、実際に声を録って症状を判定し、そのタイプに合った練習を出してくれます。

自分の音域そのものを一度きちんと測っておきたい方は、音域の調べ方・測り方からどうぞ。原曲キーで歌えるかどうかを、感覚ではなく数字で判断できるようになります。

#恋人ごっこ#マカロニえんぴつ#音域#カラオケ#キー調整#高音#曲別音域

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